わたあめの夢、エルフの戦士
2024-02-23 01:01:00
対象年齢：全年齢
参加お題：わたあめ
「わたあめのようにふわふわと、それでいて刹那的な存在だよ。」と、エルフの戦士、リリアンが町の子供たちに微笑みながら言った。彼女の手には、ピンク色のわたあめが握られていた。子供たちはその姿に目を輝かせ、彼女の周りでキャッキャと笑い声を上げていた。
「リリアンさん、わたあめって、戦いに役立つの？」と、小さな男の子が尋ねた。リリアンは少し考え込み、「戦いには役立たないけど、心には役立つよ。」と、わたあめを指差して答えた。
その横で、ドワーフの戦士、グローリンが「冗談顔だけにしろよ、リリアン。わたあめで心が満たされるなら、俺たちはもう戦う必要なんてないだろう。」と突っ込んだ。リリアンは楽しそうに笑い、「それなら、いいと思わない？」と返した。
夕暮れ時、リリアンは町の子供たちにさよならを告げ、一人で森の中へと戻った。彼女の手に残るわたあめは、もうほとんど溶けてしまっていた。その甘い香りと、ほんのりと残る甘さが、彼女を少し幸せにした。
リリアンが森の中へ消えていく背中を見つめながら、グローリンはひとりつぶやいた。「わたあめのように、ふわふわと消えてしまう存在だというのに、何故だか彼女はいつも笑っている。」その声は、彼女には届かなかった。
そして、夜が降りてくる。月の光が森を静かに照らし出し、甘いわたあめの香りは風に乗って遠くへと運ばれていく。
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Thank you for your nice comment. I'm getting busy and cutting back on my activities. I'm sorry if I couldn't reply.
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