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珊瑚礁

2024-10-09 00:03:00

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2024-10-09 00:03:00

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12

対象年齢:R-18

デイリー入賞: 32 位

参加お題:サンゴ礁
「珊瑚夢幻の光跡」 海沿いの静かな村。波打ち際で遊ぶ人々の視線の先、遠くの岩場に現れたのは、珊瑚の精・サンゴ。彼女は、青く澄んだ海の光をそのまま閉じ込めたかのような美しい姿をしていた。天然ボケの性格と気ままな行動で、いつもどこか抜けている。 そんな彼女を覗き見ていたのは、村に住む漁師の男、タケルだった。サンゴの水浴びをこっそり見ていた彼は、彼女が脱いだ水着をこっそりと隠してしまった。 「ふふん、これはちょっとしたいたずらだ。別に悪気はない、恋と一緒だな」 タケルはそう呟きながら、水着を自分の荷物に忍ばせた。しかし、その「いたずら」はサンゴにとって重大な問題だった。水着が無ければ、彼女は故郷の珊瑚ワールドに帰ることができない。 「え、ない…どうしよう…」 サンゴは少し困った顔をしながら、頭をかき混ぜた。「んー、ま、いっか。人間界でも暮らしてみるか!」 そして、何の迷いもなく、サンゴはタケルと一緒に暮らし始めた。タケルも何故か彼女が家に来るのをあっさり受け入れ、二人の生活は始まったのだ。サンゴは、タケルの家でのんびりと過ごし、たまに家事をしたり、海で遊んだりと、彼女らしい気ままな日々を楽しんでいた。 タケルが漁に出かけ、家を留守にしていたある日、サンゴはいつものように部屋を片付けていた。天然な彼女だが、日常の些細なことにはまったく無頓着というわけではない。タケルと暮らし始めてから、それなりに快適な生活を送っていたが、どこか心の片隅でずっと感じていた違和感があった。 「この家、意外と散らかってるんだよね。タケルって、ホントだらしないんだから。恋と一緒だな」 そう呟きながら、彼女はタケルの荷物を整理し始めた。すると、引き出しの奥に、彼女が一度諦めかけた「あるもの」が目に飛び込んできた。 「あれ…これって…」 それは、彼女が水浴びをしていた時に失くした珊瑚ワールド特製の水着だった。忘れもしない、あの日。彼女が無邪気に水浴びを楽しんでいた場所で、突然姿を消したものだ。 サンゴは手に取り、愕然とした表情を浮かべた。 「これ…タケルが隠してたんだ…」 静かな部屋に、彼女の声だけが響く。胸の奥に、怒りとも悲しみともつかない感情が渦巻いた。今までの生活は、すべてタケルの「いたずら」によって始まったのだと悟った瞬間、胸の中で何かが崩れた。 「どうして…どうしてこんなことを…」 彼女は水着を握りしめ、震えた。その場にしゃがみ込み、しばらく無言でいたが、次第に気持ちが整理されていく。今までのタケルとの日々。それなりに幸せだった。それは嘘じゃない。 「冗談、顔だけにしろよ」 サンゴはポツリと呟いたが、顔は笑っていなかった。彼女の心は決まっていた。 夕暮れが近づく頃、タケルは漁から戻ってきた。家に入ると、妙な静けさが漂っていた。彼女の姿がどこにも見当たらない。 「サンゴ?どこだ?」 辺りを見回し、部屋に入ると、タケルの目に入ったのは、一枚の紙切れだった。 『ありがとう、でも帰るね。』 簡素な言葉がそこに書かれていた。彼はそれを読み、床に座り込んだ。 その頃、サンゴは海辺に立っていた。手には、再び手に入れた珊瑚ワールドの水着を握りしめ、波打ち際を見つめていた。彼女の目に映るのは、故郷への帰り道だった。 「やっぱり…私はここにいちゃいけないんだよね。恋と一緒だな…帰らなきゃ」 彼女はそう呟くと、静かに海に足を踏み入れた。足元に寄せる波が柔らかく、彼女を迎え入れるように感じられた。 その夜、空には満天の星が広がっていた。波が優しく砂浜を撫でる音だけが、静かに響いていた。サンゴの姿はもうこの世界にはなく、ただ彼女が通り抜けた波だけが、かすかな痕跡を残していた。 星々はまるで、遠い珊瑚の光が空へと昇り続けるように輝き、海はその光を反射して、彼女が戻った珊瑚ワールドの輝きを再現しているかのようだった。 サンゴの物語は、再び波間に消えていく。風が頬を撫で、遠くの空に流れる雲は、まるで彼女の帰る道を示すかのごとく、ゆっくりと海の向こうへ消えていった。

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Epimētheus
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Thank you for your nice comment. I'm getting busy and cutting back on my activities. I'm sorry if I couldn't reply.

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