「AIピクターズ」AIイラスト・小説投稿サイト

リニューアル版の作品ページはこちら

ログインすると、いいねに応じたおすすめ表示や、画像生成機能が利用できます!

新規登録/ログイン

ブックマーク

黒猫の聖女

2024-12-29 00:19:11

StableDiffusion

2024-12-29 00:19:11

StableDiffusion

55

対象年齢:全年齢

デイリー入賞: 12 位

ウィークリー入賞: 127 位

虎蟲様の、アンジェラ・ステュワート異端審問官がささりましたので、勝手ながらコラボさせていただきました。 https://www.aipictors.com/posts/525989 破門されたアンジェラが拾った黒い子猫たちの中に、風変わりな雌の子猫が紛れ込んでいたお話・・・・・・。 「ジジイ、アンジェラが負けたから、お家を追い出したんだニャ?」 目をらんらんと光らせて、黒髪を逆立てた少女が、礼拝所の中で暴れ回っている。 猫の耳と二本の尻尾が生えたその姿は、あどけなく可愛らしい顔立ちにもかかわらず、少女が人ならざる存在であることを語っている。 「お前たちがケティに負けたら、やっぱりお家を出ていくにゃ?」 すでに、その場にいた神官戦士の何人もが、床に倒れ伏している。 『至高なる神よ』 「無駄ニャ!!」 『Sylvaris, na'threl silencia!(風の友達、奴を黙らせて!!)』 神官の、神への祈りは言葉にならずにさえぎられた。 さらに。 『Somnus vel Oris, en'varath!(眠りをもたらせ)』 残りの神官戦士が床に倒れ伏せる。 高速の短詠唱にも拘わらず、古代語の魔法は的確に作用した。 「ひい!!」 可愛らしい見た目に反したような圧倒的な魔法能力をみて、 神殿長らしい、でっぷりと太った神官が悲鳴をあげる。 「お前たち、お家を出ていくにゃ? 何回でも負けさせてやるにゃ?」 『Xhara Verk Ignas Atrhalar!(火球よ、宙に留まれ!!)』 ケティが掲げた右手に、白熱した光を放つ光の玉が現れる。 「……それとも、全部なかったことにするニャ?」 すっと右手を下ろす。火球は手のひらに乗ったままだが。 「ひぅ……」 高司祭が、恐怖にひきつったうめき声をあげる。 「アンジェラは、異端に負けたりしなかった。そうだにゃ?」 「ケティ!!」 その時、礼拝所の扉が開いて、厳しくも悲し気な声が響いた。 入ってきた、波打った金髪の豊かな体つきのシスター、いや、元シスターを見てケティは驚きの声を上げる。 「アンジェラ」 「ケティ、やめて」 無様に這いつくばっていた高司祭は、なぜか、元シスターの姿を見て勢いを取り戻す。 「ステュワート異端新審問官、いや、破門者アンジェラよ、この化け猫をけしかけたのは貴様か!!」 その醜い声と体に、ケティの目が再度細まり、右手の火球が光を増す。 「アンジェラ、ケティにはわかるニャ、こいつはうそつきの匂いがするニャ!!なにかずるいことをアンジェラにしたニャ!!」 しかし、金髪の元異端審問官は悲し気に首を振った。 「仕返しとかはいいよケティ… ただ一緒にいてくれればそれで…」 「だけど、アンジェラ!!」 「お願い・・・・・・」 「にゃ、にゃあ~」 アンジェラの切実な声に、ケティは右手を下ろし、火球をかき消した。 その様子をみて、高司祭はかさにかかった声を上げる。 「みたか!!あの化け物は、破門者アンジェラの言う事を聞いた!! やはり破門者は魔女であの化け猫は魔女の使い魔だったのだ。 この場で討ち取れ!!」 その言葉に床に伏していた神官戦士たちが立ち上がり、剣を抜いて押しせまる。 ケティは魔法を解除したものののアンジェラを守るべく、立ちはだかるが。 アンジェラは、周りをよそに、神に問いかけていた。 (神よ。私が不善だったのですね。不善だったゆえに、異端に破れ……、教会を追われ、異端として討滅されるのですね) まばゆい光が礼拝場を覆った。 『善を不善と言うは やはり不善なり』 礼拝所はおろか教会全体のすべての人々の心に響いたその声は・・・・・・。 閃光と共に、神の審判が下された。 「こうして、シスター・アンジェラに対して神の聖断が下された」 「そうですか」 クライマックスを語り終えたアーゼリンに対して、シルビアの反応はいまいち鈍い。 「神殿の人々にとって神が下した決断は絶対だ。 意を唱える事などはなかったのだがな。 それでも、再度調査した結果、アンジェラが異端の兵に後れを取ったのは、 地位を脅かされると焦った高司祭の謀略だったとわかった」 異端の兵に敗れたことを理由に、地位を追い、さらに黒猫、ケティを飼っていることを魔女の証として破門する。 「神殿の人たちって……」 神の力を借りなくても、たやすく見破れそうな話だ。 「それで、シスター・アンジェラとその化け猫はどうなったんですか」 一応、興味はあったのかその先を、母に促すシルビア。 近くに座っていた黒猫がひょいと、シルビアの頭の上に乗る。 「ああ。アンジェラは至高神の教団初の、女性教皇となった。 魔女の使い魔として忌み嫌われていたはずの黒猫を連れていてな。 猫の聖女と呼ばれていたらしいな」 「ふ~ん?そうですか。いつものほら話とは違うんですか」 まあ、ありきたりの話だったので、シルビアもそれで興味を無くしかけたが。 「むっ、失礼な。そのツインテールキャットは」 (そういえば、ケティって、うちのどらネコと同じ名前ね。まあ、猫の名前なんてだいたい似たような物よね) (頭の上にのっているぞ) テシ!! 「あいた、ケティ、なにすんのよ」 (失礼なご主人タマだにゃ) 黒い化け猫は、どの時代でもご主人タマの頭の上がお気に入りらしい。

ログインするとプロンプトなどがチェックできます

※ 作品によっては掲載されていないことがあります

新規登録/ログイン

関連リンク

さかいきしお
一覧をダイアログでみる

コメント

投稿
tiger bug 虎蟲

うおお超素敵death!❤️😭❤️ 猫の聖女素敵すぐる💓🐈‍⬛

2025-01-05 20:09:05
返信
さかいきしお

猫の聖女様は偉大にゃ

2025-01-06 20:15:55
返信
ガボドゲ

2024-12-30 00:10:59
返信
さかいきしお

2024-12-30 18:55:55
返信
早渚 凪

2024-12-29 23:08:37
返信
さかいきしお

2024-12-30 18:55:49
返信
CherryBlossom

2024-12-29 18:51:50
返信
さかいきしお

2024-12-30 18:55:40
返信
白雀(White sparrow)

これならアンジェラ様もきっと寂しくないですね

2024-12-29 16:03:47
返信
さかいきしお

アンジェラの側には、ケティのほかにも、たくさん猫がいたニャ

2024-12-30 18:55:32
返信
Kinnoya

かっこいい

2024-12-29 09:56:17
返信
さかいきしお

にゃあ?てれるにゃ

2024-12-30 18:54:18
返信
Jutaro009

2024-12-29 08:37:57
返信
さかいきしお

2024-12-30 18:53:51
返信
えどちん

2024-12-29 06:16:38
返信
さかいきしお

2024-12-30 18:53:42
返信
thi

2024-12-29 02:31:07
返信
さかいきしお

2024-12-30 18:53:25
返信
五月雨

いい神託ですわね!わたくしも神託が降りましたわよ! 『汝の為したいように為すがよい』ですわ!

2024-12-29 02:16:45
返信
さかいきしお

後で泣きを入れないのならば、良いんだぜ

2024-12-30 18:53:19
返信
猫団子🐈‍⬛🍡

2024-12-29 01:09:26
返信
さかいきしお

2024-12-30 18:52:36
返信

620投稿

-フォロワー

前後の作品

提携広告

シリーズ

おすすめタグ

    新着作品