お題「天使」
2025-03-27 04:53:22
対象年齢:全年齢
参加お題:天使
─悪魔ネリーズとぼく─ 『創作小話』
『おい人間!』部屋でくつろいでいると突然背後から声がする。
悪魔ネリーズ、ぼくにあの手この手で”契約”を迫る悪魔だ。
彼女はぼくを驚かせるのが楽しいらしくて必ず背後から現れる。
『悪魔と契約するのはイヤだと言っていたから、今日は天使になってきてやったぞ。』
『見るがいい‥この頭の天使の輪と背中の白い翼を。どこからどう見ても"天使"だぞ。さぁ契約しろ。』
確かに天使の輪っかと白い翼がついている。これはみんなご存じの天使セットだ。
『ネリーズ、天使になったんだ? じゃあ安心だね。契約するよ。』
彼女はフフリと笑みを浮かべ”契約書”を差し出した。
けれど‥ぼくにはどーしても気になってしょうがないことがある。
「ところでネリーズ、天使になったのに頭の角は外さないの?」
ネリーズは自慢気に角を撫でながら言う。
『愚問だな人間・・。悪魔にとって角は”力と権力の象徴”だ。それを手放すなどありえん。』
「えーと?じゃあまだ悪魔なの・・・?」
「えっ・・・?」
『えっ・・・?』
しばしお互いに見つめあったまま沈黙。
『オホン‥急用を思い出した。また来るぞ。』(スタスタスタ‥
あ、帰りは歩いて帰るんだ。と彼女の背中を見送るぼく。
「あっぶなぁ・・・。危うく契約するところだった。悪魔って怖いな・・。」
─ぼくと悪魔ネリーズの日常はたぶん続く─
解説は無粋かと思いますが一応。ネリーズは「悪魔は怖い」を外見のことだと思っていた。
「ぼく」はネリーズが天使の姿になってきたから天使に転職したと思った。というすれ違いコントみたいな?
画像だけ見てる方には天使のお題に悪魔が出てきたら「?」ってなりますよね。失礼。
長文になってしまいましたがお付き合い頂けてたら嬉しいです。
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コメント
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ぼく君、危なっかしいですねw
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