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青春の味は何の味?

2025-05-17 02:37:52

DALL-E3

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2025-05-17 02:37:52

DALL-E3

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57

対象年齢:全年齢

デイリー入賞: 5 位

ウィークリー入賞: 24 位

マンスリー入賞: 105 位

参加お題:レモネード
「ブロント少尉。明日、ラグビー部の練習試合に随行してもらえますか?」 「えっ、私がですか?!」 ブロント少尉は、教官室の入り口で直立不動になった。 やった、また、ボールを持ってみんなと走れる!! 思わず口元がにやけてしまうブロント少尉。 だが。 「非常に不本意ですが、監督顧問がそろって病欠で。暇ぶっこいてる教官は、あんたぐらいしかいないんですよ」 「はーい!! よろこんで!」 結構ひどい言いように、なぜか勢いよく返事してしまうブロント少尉。 青春ドラマに感化されてやらかして、まだそれほど立っていない。。 「先に言っておきますけど、プレイに加わったら教官クビにして、ラグビー部専属にさせますよ」 「しょぼーん」 少尉は肩を落とした。 が、その日の夜、近所の頭陀屋で借りてきた青春スポーツドラマ(昭和感満載・美少女マネージャー付き)を観て、彼女の心に火が点いた。 今までは、鉄パイプを持った不良が屋上で殴り合い、教師がそれを正拳突きで止めるような「鉄と汗と怒号のドラマ」ばかりを観ていたブロント少尉。 だが今回見たのは違う。少年日曜日的爽やかテイスト。 ひたむきな努力を支える美少女マネージャー 夕陽のグラウンド レモネードの差し入れ そして、恋に揺れる心…… 「ちょ、ちょっと待て。グラウンドに立つだけが青春じゃない……支える者にも、そこに熱い想いがあるなど……認識の外だった……ッ!」 ブロント少尉は、拳を握ると謎の決意表明を。 「私も、なってやる……伝説の、マネージャーに!」 次の日、自室のキッチンでご機嫌で何かを作っているブロント少尉。 「やっぱり、青春は、レモンの味よね」 輪切りにしたレモンを、ピッチャーにつっこんでいくブロント少尉。 突飛な言動に反してその手つきは意外と丁寧で手慣れている。 「う~ん!!すっぱい!! 青春の味ね!!」 そして午後、斜めになったお日様が照らすグランド。。 ラグビー部員たちは黙々と準備運動をしていたが、誰もが一様にちらちらと視線を向けていた。 理由は一つ。 そこに立っていたのは、**金髪ポニーテールの美少女教官(※ブルマ姿)**だったからだ。 白地にネイビーのラインが入った半袖Tシャツ。 そして、ネイビー色のハイレグ気味のブルマ。 首にはタオル。 完璧なまでに「昭和の美少女マネージャー」そのものである。 だが、問題は一つ。 それがブロント少尉だということだった。 「おい、やっぱあの人来たか、めっちゃ似合ってるけど、少尉だぞ……?」 「何かが……起こる……」 部員たちは察していた。見た目はかわいいが、あれは災厄を呼ぶ美少女。 魔を纏った存在。 それはあたかも、“死神のマネージャー”ブロント。 試合が始まった。相手は強豪校。どんどん点差をつけられていく。 「くっ……くそっ……!」 グラウンドに汗が散る。 誰もが重い空気に押しつぶされそうになっていた。 そして、ハーフタイム。 「みんなー!!」 声が響いた。 視線の先、ブロント少尉が泣き笑いの表情で、両手にピッチャーを抱えて立っていた。 「わたし、頑張ってレモネード作ったの! 飲んで、元気出して! アンジェ、応援してるから……!」 きらきら光るレモンスライスが浮かぶピッチャー。そして満面の笑み。しかし—— 夕焼けの空が不穏だった。 雲が波打つように揺れ、空の紫が染みるように沈んでいく。 ふと、その雲の形が—— 「……死神の顔に見える……」 そう、誰かが呟いた。 ——背後に死神を従えているような、禍々しい光景。 ラグビー部員たちは、レモネードを飲みながら、死を覚悟した。 だが、恐怖はたまに有効なことがある。 「よっしゃああああああ!! ぶっ潰すぞぉぉぉ!!」 「少尉のレモネード……飲んじまった以上、もう戻れねえ!!」 背中に死神を背負ったラグビー部が、鬼神のごとき追い上げを見せる。 「なんだあれ……なぜ急に動きが……!?」 「むしろ怖いのはマネージャーじゃないか!?」 相手チームは混乱。ピッチサイドで声援を送るブルマ姿の金髪美少女(中身ブロント少尉)に視線が釘付けになる。 ——結果、大逆転。 ラグビー部は、奇跡の勝利を収めた。 帰り道。 「よかった、レモネード飲んでみんな頑張ってくれたのね。これこそ青春ね!!」 満足げに笑うブロント少尉。その背後の夕焼け雲には、またしてもぼんやりと骸骨のような顔が浮かんでいた。 それは、次なる伝説の予兆か。それとも——

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さかいきしお
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コメント

投稿
ガボドゲ

2025-05-18 07:14:35
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早渚 凪

今の振る舞いがどうであれ、日頃の行いが悪いと不穏な印象しか与えないという事がよく分かるお話

2025-05-17 23:55:58
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白雀(White sparrow)

2025-05-17 22:44:58
返信
五月雨

甘酸っぱいコイバナを期待していましたのにー!

2025-05-17 22:35:08
返信
四ツ辻哀太郎(Aitaro)

2025-05-17 22:28:11
返信
T.J.

2025-05-17 22:00:23
返信
Anera

2025-05-17 20:39:04
返信
gepaltz13

2025-05-17 20:22:00
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成年自由党

2025-05-17 19:57:52
返信
うろんうろん -uron uron-

伝説の幕開けなのだぁー!ヽ(=´▽`=)ノ

2025-05-17 10:14:05
返信
もみ

2025-05-17 09:19:33
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謎ピカ

2025-05-17 09:08:48
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Ken@Novel_ai

2025-05-17 09:05:07
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翡翠よろず

2025-05-17 08:33:02
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えどちん

2025-05-17 07:10:11
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もみ

2025-05-17 06:49:17
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JACK

2025-05-17 05:09:30
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みやび

2025-05-17 04:58:17
返信
なおたそ

2025-05-17 04:22:14
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