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秘密の虹

2025-05-31 00:00:00

StableDiffusion

2025-05-31 00:00:00

StableDiffusion

21

対象年齢:全年齢

デイリー入賞: 147 位

参加お題:虹色
雨が上がったばかりの放課後。 校舎の裏手、濡れた芝生の上で、紫峰怜花はぼんやりと空を見上げていた。 「……出てる、わね」 灰色だった空に、ほんのりと七色のアーチがかかっていた。 「先生、いましたか」 背後から、静かな声。振り返ると、狭霧華蓮が傘をたたみながら近づいてきた。 「虹、見てたんですか?」 「ええ。……昔は、虹の端を見つけたら宝物があるって思ってたの」 「今でも、ありますよ。宝物」 「え?」 華蓮は隣に並び、スカートの裾が濡れるのも気にせず、そっと手を差し出した。 その手には、小さなプリズム。 「理科準備室で見つけました。古い実験用の。……ちょっとだけ、お借りして」 光が射した。 プリズムを通って、ふたりの足元に、小さな虹ができた。 「ね、言ったとおりでしょう? ここにも宝物」 「……ほんとだ」 怜花は笑った。 虹が空にも、地面にもある。誰かと分け合える虹なんて、初めてだった。 「先生。虹って、どうして七色か知ってますか?」 「んー……光の波長の関係?」 「そうですね。でも、“七”と数えるのは、日本人の感性なんだそうです」 「そうなんだ?」 「国によっては三色だったり、六色だったり。“見える”と“感じる”は違うんです」 怜花はその言葉を、少しだけ胸の奥で転がす。 「……じゃあ、私たちが“きれいだな”って思うこの虹も、全部、錯覚かもしれないのね」 「でも、“きれいだ”と、ふたりで思えたら、それはもう真実です」 そう言って、華蓮はそっとプリズムを手渡してきた。 「……一緒に見ると、世界ってちょっと広くなりますよね、先生」 怜花は、虹のように優しいその言葉に、心がふわりとほどけるのを感じた。 空の虹はもう薄れていたけれど、足元には、まだ七色のかけらが残っていた。

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ピッカ
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コメント

投稿
五月雨

2025-05-31 21:44:02
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ピッカ

虹!?レアスタンプでた⤴

2025-05-31 21:50:52
返信
九一

2025-05-31 14:10:52
返信
ピッカ

2025-05-31 21:48:04
返信
謎ピカ

2025-05-31 10:08:40
返信
ピッカ

2025-05-31 21:47:41
返信
タカ

2025-05-31 08:26:19
返信
ピッカ

2025-05-31 21:47:05
返信

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