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ホタル狩り作戦 ーー冷光の温もりーー

2025-06-08 00:38:30

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2025-06-08 00:38:30

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52

対象年齢:全年齢

デイリー入賞: 10 位

ウィークリー入賞: 111 位

参加お題:ホタル
「相手は特殊な可視光線迷彩を駆使する。赤外線では補足できん。富士見軍曹、スターライトスコープの用意を」 「ありません。そもそも蛍に使いません」 「くっ、ならばこちらも生体センサーを用いるまで……」 ブロント少尉は黒詰襟の軍服にミニプリーツスカート、そしてなぜかヘルメットを装備。その網に適当に草を突っ込み、匍匐前進の姿勢で小川沿いの草むらを進んでいた。 「あっ、痒い。攻撃を受けたな。だが、蚊に刺されたほどでもないわ!! 」 ペシ!! 「あっ、痛、軍曹足叩かないで」 傍らで富士見軍曹が、迷彩服、自衛陸軍の作業服姿で、少尉の生足にくっついた蚊を叩きながら小さくため息をつく。 「……草で偽装したって、蛍には関係ないんですけどね」 ゲロ~ 「ぬわっ!! ぬめっとする!!」 ふいに、夜の静寂を破らず、ぽつりぽつりと宙に灯る金の光。川面にゆらぎ、風に揺れ、ほのかに光って──  「……いた。やはり、奴らはここに……!」 草むらに腹這いのまま、ブロント少尉は掌をそっと差し出す。すると、一対のホタルがふわりと指先にとまり、かすかに脈打つような冷光を放つ。  「……美しい。これが……“自然界の光学兵器”……!」 横では巨大なカエルがじっと座っており、少尉の頬のすぐ横でゲロリと一声。 少尉はビクリと肩を震わせるが、すぐに笑った。  「……ふふ、静かな勝利だな……」 その様子を見ながら、富士見軍曹は静かに目を細める。 「少尉……本当に、楽しそうですね」 その冷たい声には、ほんの少し、あたたかい灯りが宿っていた。

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さかいきしお
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コメント

投稿
ucchie2772

2025-06-09 12:11:35
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ガボドゲ

2025-06-09 08:43:23
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早渚 凪

2025-06-09 00:18:53
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白雀(White sparrow)

2025-06-08 21:52:28
返信
五月雨

乙女な少尉もありですわ!

2025-06-08 18:28:59
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white-azalea

2025-06-08 15:11:41
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九一

2025-06-08 13:26:21
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へねっと

2025-06-08 11:52:12
返信
T.J.

2025-06-08 11:45:47
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もみ

2025-06-08 09:45:53
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Ken@Novel_ai

2025-06-08 09:32:58
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翡翠よろず

2025-06-08 08:33:05
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うろんうろん -uron uron-

草でぎそー(偽装)するのは気分と雰囲気重視だから良いと思うのだぁ~♪ヽ(=´▽`=)ノ

2025-06-08 07:57:36
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えどちん

2025-06-08 06:54:30
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Anera

2025-06-08 05:20:48
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謎ピカ

2025-06-08 02:39:24
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なおたそ

2025-06-08 02:11:02
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みやび

2025-06-08 01:07:31
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gepaltz13

2025-06-08 01:03:48
返信

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