今日は特別編として、この私『マジカヨクリティカル』が調査した成果の一部を公開するわ。 主に人物情報、つまり言ってみればマジカヨ三人衆を除いた重要人物の紹介という感じね。 【1・2枚目】ジャッカル 白い狐の特徴を持った少年に見えるこの子は、ジャッカルという名前の私の契約者。私は彼によってマジカヨクリティカルの力を得ているわ。これまでは声だけで登場してたけど、人に化けた場合の外見はこんな感じよ。・・・狐なのに何でジャッカルなのかしら。まあいいわ、話を続けましょう。 ジャッカルは魔法の力を持つ動物たちが暮らす『マジタスカル島』の一員なの。マジタスカル島の住民達は、悪の組織『ヤバーイ』が地球を我が物にしようと異世界から現れた事にいち早く気付いて、王子であるタスカルを日本に送り込んだわ。ジャッカルは功名心とプライドが強くて、タスカルよりも手柄を上げる事が出来れば島でも注目の存在になれると考えてこっそり日本に来ているの。そこで彼は私を見出し、魔法少女の力を与える契約をしたというワケ。 身長低くて可愛らしい顔をしてるけど、一緒にお風呂に入った時見たらちゃんと男の子のアレはついてたわ。 「おいクリティカル、お主突然何言ってるのジャ！？可愛いとか身長低いとか気にしてるのにひどいのジャ！」 あ、そっちなの？身長低いのは事実でしょ、私の胸までしかないくせに。 「お主は胸ないくせに（ぼそっ） 」 あ゛？顔真っ赤にして私の裸から目を逸らしてたくせに良く言うわ。 「ええいうるさいのジャ！ほら、タスカルの奴の事も紹介してやるのジャ！」 【3枚目】タスカル 狸の耳と尻尾が見えてる少年、タスカル。この子はマジカヨ達三人の契約者よ。マジタスカル島の王族で次期王位継承者らしいわ。ヤバーイの脅威から地球を守るために、梨々花たちをマジカヨにして戦わせているのよ。 「タスカルは王子だけあって魔力をたっぷり持っているので、三人も契約できてるのジャ」 ジャッカルは私一人だものね。ちなみに、ジャッカルもタスカルも、マジタスカル島に住む魔法の動物たちって本当の姿は普通の獣と変わりないのよ。しかも、獣の姿だと魔法少女になる素質のない人間には見えないらしいわ。 「本来の姿だと、実体がないのジャ。だから本来の姿で契約者候補を探せば、ワシらを見つけられる人間がそれだとすぐ分かるのジャ」 ただ、避難誘導とかの手が足りない事があるからね。タスカルやジャッカルには人間に化けてもらって、一般人を逃がす役をやってもらってる事もあるわ。まあタスカルの方はクリティカルの存在を認知してはいるけど、ジャッカルが契約者だという事には気付いてないようね。 「ワシ、タスカルにはなるべく見つからないように行動してるのジャ。クリティカルが手柄をたくさん上げた後に堂々と姿を現して、『あんなすごい魔法少女の契約者はお前だったのか』的な展開で尊敬されたいのジャ。上手く行けば次期国王の座はワシのものという事もありえるのジャ」 こそこそやってる子が次期国王とか嫌なんだけど。あ、あとジャッカルの口癖は語尾に『ジャ』が付く事だけど、タスカルは『カル』よ。たまに『助かるぅ～』って言ってるけど。どういう時に『助かるぅ～』が出るのかしらね。 「それならこの間、こっそりマジカヨと一緒にいるタスカルを監視してたらロジカルから『マジタスカル島ってどこにあんだよ』って聞かれてたのジャ。そしたらタスカルの奴が突然地球儀を持って、ズンドコズンドコ踊りながら両手で地球儀を回し始めたのジャ。それで『ここ！』って言って指さそうとした瞬間にロジカルに地球儀もろとも蹴り飛ばされて『本家に怒られるわ！』ってつっこまれ、その際に『助かるぅ～！』って言ってたのジャ」 ・・・聞かなきゃ良かったわね、その話。 【4・5枚目】バラバラヴァー 一番良く出てくるヤバーイの四天王ね。四天王でも最狂って言っていいマッドサイエンティストで、肩書は『解剖博士』を名乗り、主に怪物を開発したり地球の生き物を捕まえて研究したりしてるらしいわ。今最も興味があるのは魔法少女で、特にスタンダードなリリカル・・・梨々花をサンプルとして欲しがっているみたいよ。『ああリリカル、あなたを捕まえて研究したい。服を脱がせて、皮を剥いで、肉を掻き分けて内臓を弄び、細胞の一つに至るまでじっくり観察したい』って言ってたのを聞いたわ。 「しかもこいつ、クリティカル以外の三人の正体を知ってるのジャ。良く来るし、油断ならない奴なのジャ」 【6・7枚目】ドミサイル 四天王最強の男、『ミサイル将軍』の異名で知られる強敵よ。異空間からミサイルを無尽蔵に召喚して発射してくる攻撃が得意ね。左目に着けた装置には敵の場所を探ったり、ミサイルの着弾地点をロックオンしたりと色々な機能があるらしいわ。 「よくフハハハとか笑ったり、いちいちカッコつけた動きをしたりして鬱陶しい奴なのジャ」 あと、どうもロジカルな思考をする美空を気に入っているようね。自分自身も理詰めの戦術を取るから気が合いそうと思ってるのかしらね。美空からはウザがられてるけど。 「街中でも平然とロジカルを指さして『おお、我が花嫁！君と争わねばならぬとは、運命とはなんと残酷なのだ！』とか言い出すから、ウザがられて当然なのジャ」 ミサイルの攻撃力から言って、こいつが本気になったら数日で地球は滅亡するでしょうね。ただ幸い、地球人の文化にすごく関心があるみたいで建造物の破壊は極力避けたがる傾向が強いわ。追い詰められた時にブチ切れるタイプじゃないといいんだけどね。 「こいつを追い詰めるのは相当大変だと思うのジャ・・・」 【8・9枚目】ニックジール 四天王の中でも最凶・・・それがこいつ、『焼肉奉行』ニックジールよ。身長5ｍを超える巨漢で、肉料理が大好物。もちろん、人間の肉も喜んで食べるわ。 「よく人間を捕まえては、ステーキにしてむしゃぶりついたり、生きたまま中華鍋で炒めて食べたり、串刺しにして丸焼きとかジャムに加工してパンに塗ったりとかやりたい放題してるのジャ。一番人的被害を出してる四天王はこいつで間違いなしなのジャ」 特に女性の肉を好んで食べるようね。特にどうしても食べたいのがマジカヨフィジカルの肉らしいわ。鍛え上げられたあの筋肉が、ニックジールの目には特上肉に見えるんでしょうね。ただフィジカルも相当のパワーの持ち主だから、中々捕まえられないみたいだけど。 「リリカルやロジカルはあんまり捕食対象に見られてないようだから、多分貧相な体の女の子はあまり食いでがないと思ってるのジャ。だからクリティカルも多分大丈夫ジャ」 体つきじゃなくて身長かも知れないでしょ。だったらジャッカルも大丈夫ね。 ふぅ、今日はここまでにしておこうかしら。 「四天王最後の一人とか、ヤバーイのボスは紹介しないのジャ？」 ヤバーイのボスは正体不明だし、四天王最後の一人は私がクリティカルになる前にフィジカルに瞬殺されたそうだから、よく分からないのよ。 「もう死んでたのジャ・・・まあ一応今度こっそり調べておくのジャ」 ん、お願いね。では皆さん、次回も見て下さいね。見ないとか『マジかよ』！