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もふもふクッション作戦、失敗につき成功

2025-06-18 16:36:23

NovelAI

2025-06-18 16:36:23

NovelAI

51

対象年齢:全年齢

デイリー入賞: 21 位

ウィークリー入賞: 92 位

参加お題:
白雀ちゃんは、ブロント少尉にも捕まります ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 午後、街の外れの洒落た雑貨屋。季節柄、店内にはシマエナガや文鳥など“もふもふ鳥特集”が組まれており、主に若い女性客で賑わっていた。 そこに――異質な気配。 「ふむ……ふん……敵情視察に来ただけだ。油断は禁物だな」 軍服姿のブロント少尉が、なんとも堂々とした態度で店に入ってきた。 金髪のポニーテールが揺れ、制服のスカートがふわりと揺れるその姿に、女性客の視線が集中する。 「え、軍人さん?」「可愛い……」 少尉はそんな視線にも気づかず、もしくは気づいているけど気づいていないふりをして、真っ直ぐと一角のクッション売り場に向かった。 そこに――いた。 まるまるしたシマエナガの絵が描かれたクッション。白地にほわっとした質感。異様なほど、可愛い。 「むぅ……なかなか優れた戦術支援アイテムだ。敵兵の心理を撹乱し、夜間の精神安定を助ける可能性がある……これで夜襲に備える体力も蓄えられるというもの」 (完全に「可愛いから欲しい」顔してる……) 女性客たちは、店の隅でこっそりニマニマと笑い合っていた。 ブロント少尉はそれを背中で受けながら、真顔のままクッションを手に取ると、軽く抱きしめて確認する。 「ふむ、弾力良し。重量バランスも適正。これなら……」 「……ぴい(!?)」 クッションの山、一つ下に隠れるように擬態していた白雀が、その一瞬で目を覚ました。 「ぴぃぃ……(やば、見つかった!? いや、気づかれてない!? っていうかなんか上に乗ってる!)」 だが白雀の反応はクッションのぬくもりの一部としか思われず、そのままセットでお買い上げされてしまった。 夜。 宿舎のベッドにて、ブロント少尉は慎重に、しかし自然な動作で“クッション”を抱いて横になっていた。 「……この重さと温度、まるで生きているかのようだな……やはり高級品は違う……」 「ぴいぃ……(あのー……生きてるんですが……)」 だがブロント少尉はすでに夢の入り口。ほんのりと笑みを浮かべ、もふもふとした感触を堪能している。 「うむ、ふむ……敵意なし……これなら安心して眠れる……」 「ぴ……(この状況、どうすれば……でもなんか、あったかい……)」 白雀は一度は逃げようと試みたが、少尉の腕の中があまりに心地よく、次第にまぶたが落ちていった。 数時間後―― 「……ん、ぬぅ……トイレ……トイレ……」 寝ぼけた声と共に、ブロント少尉がふらりとベッドを離れ、部屋の奥へ。ドアがゆっくり閉まる。 その隙に、クッション(本物)が床に落ちる。 「ぴいっ!?(こ、これは!)」 白雀はすかさず飛び降り、本物のクッションをずずいっとベッドに押し上げると、自分はその代わりにクッションの形で再配置。 「ぴぃ……(こう……こうかな? こうすれば気づかれない……)」 と、意外と早くトコトコと戻ってきたブロント少尉。 「……うむ。やはり高級品だ……ずっと柔らかいな」 床に落っこちていたクッション(白雀)を再抱きしめて横になる。 「……ぴぃぃ……!(セーフ!? いやアウト!? いやでも……この感じ、悪くない……)」 白雀は、少尉の寝息とともに、ふわりと安らかな気分に包まれていった。 コンコン、と扉が叩かれる音。朝の光がカーテンの隙間から射し込む。 「ブロント少尉。朝点呼の時間ですよ」 淡々とした声。入ってきたのは、富士見軍曹。小柄な体に下士官用の黒いワイシャツタイプの軍服を纏い、肩の階級章と所属章が微かに陽光に輝いている。 彼女は一歩踏み入ると、ベッドの光景に目を留め、ふと足を止めた。 「……」 ほんの一瞬、眉がぴくりと動いた。 そして、いつもの無表情にほんのりとした笑みが浮かぶ。 「……ふふ。仲がよろしいことで」 ブロント少尉は、まだ眠っている。白雀はうっすらと目を開け、富士見軍曹と目が合った。 「ぴ……(やばい、現場を見られた)」 言葉にはならないが、そんな空気が羽根越しに伝わる。 だが、軍曹は咎める様子もなく、微笑を保ったままそっとドアを閉めた。 「……あと五分だけ、戦術的睡眠支援を認めます。許可します」 白雀は、ぽかんとした表情でベッドの上から軍曹を見送った。 そして、何も知らずに白雀をぎゅっと抱きしめるブロント少尉が、寝言のように呟いた。 「……ぬくい……戦術的にも……有効……」 その言葉に、白雀はもふっと羽を膨らませた。 「ぴぃ(これはもう、正式採用では……?)」 朝の光が、優しく二人を包み込んでいた。

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さかいきしお
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コメント

投稿
thi

白雀ちゃんと少尉さんの可愛らしさがとても良いです

2025-06-21 09:08:47
返信
Ken@Novel_ai

2025-06-19 05:44:18
返信
早渚 凪

これ白チュンはずっとエサも水もトイレも我慢してなきゃいけなかったんだよな・・・

2025-06-19 00:19:21
返信
white-azalea

2025-06-18 23:53:38
返信
仮免許練習中

2025-06-18 23:36:59
返信
アゲアゲのからあげ

2025-06-18 23:26:43
返信
五月雨

飯!飯!

2025-06-18 23:20:41
返信
猫団子🐈‍⬛🍡

2025-06-18 22:43:27
返信
takeshi

2025-06-18 22:42:56
返信
うろんうろん -uron uron-

癒やしニャ~♪

2025-06-18 22:31:46
返信
白雀(White sparrow)

尊い…美しい…少尉のこんな乙女チックな姿を特等席で味わえて本人(鳥)も幸せでしょう。連続コラボ本当にありがとうございます。

2025-06-18 22:25:50
返信
ガボドゲ

2025-06-18 21:54:27
返信
翡翠よろず

2025-06-18 21:09:03
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なおたそ

2025-06-18 20:05:50
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九一

2025-06-18 18:24:45
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T.J.

2025-06-18 17:52:15
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もみ

2025-06-18 17:48:17
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よ~みん

2025-06-18 17:24:24
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えどちん

2025-06-18 17:12:00
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みやび

2025-06-18 16:40:21
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