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安夜に眠る雅

2025-07-19 01:18:58

StableDiffusion

2025-07-19 01:18:58

StableDiffusion

13

対象年齢:軽度な性的描写、流血表現あり

デイリー入賞: 128 位

参加お題:
月がやわらかく障子を照らしていた。 山あいの旅館。人知れず巷を騒がせていた妖異を退けた夜、雅は静かに湯から上がっていた。 「……ふう、湯加減も香りも、よきものでしたわ」 微かに湯煙の香る黒髪を緩くまとめ直し、雅は黒地に桜をあしらった薄い着物を羽織っている。 帯はわざと緩く締め、肩を少し落としているため、胸元から白い肌がちらりとのぞく。 動くたび、すそが開き、太ももが一瞬だけ月光を拾う。だが、それすらも作法のうちのように、上品に見えるのが不思議だった。 部屋は、畳の香が落ち着く和室。ふかふかの布団がすでに敷かれ、隣には小さな香台に炊いた“月草の香”がほのかに煙っていた。 「さて……そろそろ、休むといたしましょうか」 着物のすそを膝元でたたみ、雅は静かに布団へ身を沈める。 しかし、そこでぴたりと動きが止まった。 「……これは……いけませんわ」 枕に手を当てた瞬間、その“弾力”に違和感を覚えたのである。 ふわりとして柔らかすぎる——悪く言えば、頼りない。 「この手の、ふにゃふにゃの枕では……安心して、眠れませんの」 雅は枕を少し抱きしめてみた。しかし、腕の中で沈みすぎて、形が崩れる。 ——これでは「いつもの寝所のかたち」にならない。 実は雅、“枕は抱いて寝る”派なのである。そして、その枕は程よい硬さと重み、微かな檜の香りが欠かせない。 「ふふ……修行中でも、こういう癖は直りませんわね」 ほのかな羞恥を覚えつつも、雅は布団の端から、予備の座布団を引き寄せた。 それを重ねて折りたたみ、帯をほどいた着物の上着を巻きつける。 「こうして……はい、これでようやく……しっくりと」 抱き枕代わりに整えた即席の“雅枕”に頬を寄せて、雅はようやくひと息ついた。 深緋の瞳がゆっくりと閉じられ、唇に微かな微笑みが浮かぶ。 ——明日もまた、誰かの穢れを払う務めがある。 だが今宵ばかりは、香と静寂に包まれて。 「……おやすみなさいませ……」 その寝息は、鳥のさえずりよりも静かで、穏やかな夜にふさわしいものだった。

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ピッカ
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コメント

投稿
五月雨

2025-07-19 22:46:12
返信
ピッカ

2025-07-19 22:54:39
返信
へねっと

2025-07-19 21:27:55
返信
ピッカ

2025-07-19 22:22:09
返信
うろんうろん -uron uron-

2025-07-19 11:54:57
返信
ピッカ

2025-07-19 22:21:22
返信
がったん

まっくらヤミにトケコムニンジャーということデスねー! ワッカリマース! オッパイニンジャー! イッタダキマース! アイエー!? クノイチー? なんでー? アイエー!ダイエー! (↑にわか)    /⌒\   (   )   |   |↓ピッカ手裏剣   | 𖣘∴===∟(º言º )    | °Д° |   _| ⊃/(___ / └-(____/

2025-07-19 02:41:21
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ピッカ

2025-07-19 22:19:57
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ピッカ

「枕って、まくられないよ寝……」 (´・ω・`) …<ではまた…  ⊂  ⊂ ミ ≡=-    \\ ≡=-    // ≡=-  ≡=- ドロンッ!🌫️

2025-07-19 22:53:45
返信
がったん

←枕返し妖怪

2025-07-20 00:55:45
返信
成年自由党

2025-07-19 01:49:37
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ピッカ

2025-07-19 22:19:16
返信

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Fascinated by the world of fantastic beauty woven by AI 💖Pursuing new possibilities of art with AI 🌟Exploring the key to open the door to the digital future 🔑🚪\\\"

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