「AIピクターズ」AIイラスト・小説投稿サイト

リニューアル版の作品ページはこちら

ログインすると、いいねに応じたおすすめ表示や、画像生成機能が利用できます!

新規登録/ログイン

ブックマーク

タトゥと頭蓋骨と恋の矢印

2025-08-08 01:10:00

CustomModel(その他)

2025-08-08 01:10:00

CustomModel(その他)

14

対象年齢:全年齢

デイリー入賞: 157 位

参加お題:タトゥー
森の奥、霧と光が交錯する場所。そこはエルフの部族“タトゥリア”の聖域だった。全身に鮮やかなタトゥを纏う彼女たちは、伝説の戦士として知られている。 「なあ、ちょっと待ってくれ! キミの、その、タトゥ……すごく綺麗だな!」 唐突に声をかけたのは、俺、人間のリク。森で迷子になって、気づけばエルフの集落に迷い込んでいた。 「ふーん、そう? タトゥは魂の鏡だよ。恋と一緒だな」 彼女は首をかしげて、長い銀髪をふわりと揺らす。名前は“リュミエール”。エルフ語で「光」という意味らしい。 数日後、リュミエールの部屋で謎の袋を見つけた。 「これ何?」 「ああ、それ? 私の戦利品だよ」 「え、戦利品って……何、何が入ってるの?」 「頭蓋骨」 「……じ、冗談、顔だけにしろよ!」 「冗談じゃないよ」 真顔でそう言うリュミエール。袋からゴトンと、まさかの本物の頭蓋骨。 「な、なんでそんなもの……?」 「恋って、相手を骨の髄まで知りたいって気持ちになるでしょ?」 俺は必死で話をそらす。だが彼女は一向に動じない。 「次はあんたがこうなる番かもね」 「お、おい、やめろよ、シャレにならないって!」 翌朝、俺の枕元に頭蓋骨が置かれていた。 「恋人の証だよ。」 「証って! せめて花束とかにしてくれ!」 リュミエールは天然なのか、ただのサイコパスなのか。それとも両方なのか。 だが彼女の不思議な魅力に、俺はなぜか惹かれていく。 森の中、彼女は今日もタトゥの意味を語る。 「このタトゥは“自由”を意味するよ。恋と一緒だな」 「……またそれか」 俺のツッコミも、もはや慣れてきた。 でも、ふと気がつく。リュミエールのタトゥには、細かい文字が隠されている。よく見ると―― 「“次はリク”って書いてあるぞ!?」 「冗談、顔だけにしろよ……!」 夜の森に星が降り注ぎ、風は静謐なるタトゥの調べを運びます。 樹々の間を縫う月光は、銀糸のように世界を包み込み、リュミエールのタトゥは幽玄な光を帯びて揺れます―― リクの枕元に静かに佇む頭蓋骨。 その傍らで、エルフの少女は、微笑みながら新たなタトゥを刻むのです。 すべては、恋と一緒に、夜空を流れる星のように。 あなたの旅もまた、どこかの森で、奇妙な終わりと始まりを迎えることでしょう―― さあ、今宵も旅人よ、タトゥと恋の物語を、夢の彼方へと預けるのです。

ログインするとプロンプトなどがチェックできます

※ 作品によっては掲載されていないことがあります

新規登録/ログイン
Epimētheus
一覧をダイアログでみる

コメント

投稿
五月雨

2025-08-08 23:00:12
返信
へねっと

2025-08-08 20:09:03
返信

1238投稿

-フォロワー

Thank you for your nice comment. I'm getting busy and cutting back on my activities. I'm sorry if I couldn't reply.

前後の作品

提携広告

おすすめタグ

    新着作品