ファランクス・リコン（Recon） （型式番号：AU-07M/R） 開発経緯 AU-07Mファランクスをベースに、前線での戦況把握・敵位置の捕捉を強化するために開発された改修型。特に第7機動艦隊でのヴァルキリア運用データ収集任務を補助するため、長距離索敵能力と電子戦機能を付与している。 特徴 高出力マルチバンドレーダー 左肩部に大型のレーダーアンテナユニットを搭載。広域索敵と友軍へのリアルタイム情報共有が可能。 電子戦妨害装置（ジャマー） 背部ブースターと連動する円盤型モジュールにより、敵の通信・誘導兵器を攪乱。支援機としての生存性を大幅に強化。 支援火器 右肩の近接戦用のマシンキャノン、左腕のシールド兼センサー複合装備により、自衛力も確保。 専用火器 標準型フォトンライフルに加え、センサーポッド付きのロングレンジレールガンをオプション装備可能。 運用 主に索敵・指揮支援を担当し、部隊の「目」として活躍する。正面からの火力戦は不得手だが、豊富なセンサー情報と味方支援能力により部隊全体の戦闘効率を高める。 特にヴァルキリアとの連携運用を前提に設計されており、データリンクを通じてアリシア機の作戦行動を最適化することが可能。 主なパイロット ミリア・カーヴェル少尉 明るく柔軟な性格を持ち、索敵と支援に徹する姿勢から「影の守護者」と呼ばれる。実戦経験は浅いが、卓越した状況把握力で味方を幾度も救ってきた。 ファランクス・アサルト（Assault） （型式番号：AU-07M/A） 概要 AU-07M ファランクスを基に火力と装甲を大幅強化した突撃型改修機。前線への突入と拠点制圧を主目的とし、味方の突進を支援・突破させる「鉄拳／盾」役を担う。 主要装備 主兵装：BR-52 フォトンライフル AU-07系で広く使われる標準携行火器「BR-52」をアサルト用にチューニングした個装仕様。中〜中長距離での対機体・対歩兵兼用を想定し、瞬間的な火力投射と連射耐性を両立している。機体の砲撃と組み合わせた「短時間での火力集中」を得意とする。 右肩：大口径キャノン砲 長砲身の重装カノン。対装甲・拠点破砕用の高威力砲で、半自動回転装填機構を持つ。俯角・仰角幅広めで直接射撃を得意とする。 左肩：6連装ミサイルポッド 誘導弾・慣性弾頭の混載運用が可能な6連装ポッド。対集束・対陣地掃討などに使用。発射管は独立可動で扇形撒きや集中射ができる。 腰部：3連装グレネードランチャー（左に1基） 近〜中距離での抑制射撃、建物や塹壕への火力投入に有効。榴弾／焼夷弾／センサーブロック弾などモード切替可能。 左腕：複合シールド（近接掃射用サブウェポン内蔵） 高耐久シールドに内蔵型の中口径ガトリングまたはショック発生器を搭載。対突撃迎撃と近接クリアリング用。 背部：増設冷却フィン＋短期ブースター 火力集中運用時の放熱と短距離突進をサポートする。 機体数値（概略） 全高：およそ18.2 m 機体質量：38–42 t（武装/弾薬搭載量により変動） 乗員：1名（パイロット単座） 運動性：標準型より低め（重装備のため）、短距離ブーストでの突進性能特化 防御・電子系 複合複層装甲＋反応装甲モジュール（被弾時の局所耐久上昇） 基本的なECM/ECCMは搭載（ただし索敵特化機ほどではない） 味方データリンクで弾道補正・射撃支援を受けられる 運用・戦術 突破・制圧任務：大口径キャノンで装甲・拠点を破砕し、ミサイルポッド＋グレネードで制圧・掃討を行う。 突撃援護：味方突進ユニットの前衛として被弾を引き受けつつ火力で道を作る。 コンボ運用：AU-07R（レーダー／索敵支援機）と組むことで目標指示→集中砲火の効率が飛躍的に上昇する。 弱点：長時間の機動戦や電子戦には不利。弾薬消費が激しく、補給線確保が必須。 ファランクス・コマンダー（Commander） （型式番号：AU-07M/C） 概要 ファランクス系列の部隊運用を想定して開発された指揮官機仕様。 従来のファランクスの汎用性を活かしつつ、指揮管制システム・高出力通信機能を搭載し、小隊から中隊規模の作戦指揮を可能とする。 指揮機としての威容を示すためにアンテナやエンブレムを追加し、視覚的にも識別しやすいデザインとなっている。 外見的特徴 頭部：大型ブレードアンテナ 高感度通信アンテナを兼ねたシンボルユニット。部隊間リンクの中枢を担う。 シールド：司令機マーキング 隊長機を示す紋章が刻まれており、友軍識別と士気高揚の役割を持つ。 カラーリング 標準の青と白を基調に、金色の部隊章をあしらった特別塗装。 装備 標準装備：BR-52 フォトンライフル シールド（司令機紋章入り） 高耐久・通信中継機能を内蔵。 背部マルチリンクシステム 味方機のデータリンクを強化し、戦況情報のリアルタイム共有が可能。 戦術支援AIサブシステム 部隊配置や弾薬残量の管理、緊急時の自動指示支援を行う。 追加装備オプション ・長距離狙撃ライフル（状況に応じて交換可能） ・小型ミサイルポッド（軽自衛用） 機体性能（概略） 全高：約18.0m 重量：約35t 出力：AU-07Mと同等、ただし制御系統を強化 運動性能：標準型より若干低下するが、指揮機能重視のため許容範囲内 運用 小隊〜中隊規模の部隊の「目」と「頭脳」として行動。 指揮管制装置を通じ、AU-07系列（リコン・アサルトなど）を最大効率で運用できる。 直接の火力は標準機に準じるが、情報統制と士気効果によって部隊全体の戦闘力を底上げする。