―本日はドラマ『愛板（まないた）の上の恋』で主演女優を務めました、エターナルアイドル『清廉（セイレーン）』のエニシダさんへのインタビューを企画しています。エニシダさん、よろしくお願いします。 エニシダ（以下エ）「はぁい、よろしくお願いしますね～」 ―間も無く王国国営放送で公開されます『愛板の上の恋』ですが、既に期待が高まる注目の作品となっています。改めて、その見どころを教えてください。 エ「はぁい。この物語は、人間の男性とマーメイドがひょんな事から結婚する事になり、その新婚生活を描いて行くドラマですね。種族の違いから生活様式が合わなかったり、お互いの常識がずれていたりとちぐはぐな二人ですが、一緒に暮らす内に少しずつ心の距離が縮まっていく。そんな純愛要素強めの恋愛模様がコンセプトになっています～」 ―観ているだけで頬が緩みそうですね。この画像はエニシダさんが主人公『スイギョク』を演じた時のものですよね。いくつかこの画像について、質問してもいいでしょうか？ エ「もちろんです、遠慮しないで下さいね～」 ―じゃあまず、この料理シーンなんですが。ええと、いきなり失礼かも知れませんが、私の勝手なイメージだとマーメイドって魚と仲良く海を泳いでいる印象があるんですよ。でも・・・お魚食べるんですね？ エ「ああ～、陸の人だと気になっちゃいますか？でもでも、陸の人も牛さんや豚さん、鶏さんと仲良く暮らしていても食べちゃいますよね？エルフ族も森の動物と力を合わせて暮らしていますが、中には鹿を狩猟して食べる部族もいますし～」 ―ああ、確かに。そう考えればそうですね。 エ「むしろ、海の中ではお肉って言えば『魚肉』の事なんですよ～。魚、貝、海草あたりがマーメイドの主食になりますね。陸の人が食べるお肉を好むマーメイドはそこまでいません～」 ―マーメイドにとっての豚肉は、我々からすればジビエみたいな感覚なのかも知れませんね。次の質問ですが、この服装はいわゆる『裸エプロン』でしょうか？ エ「はぁい、そうなんですよ～。ヒマリさんが『若奥様ならこれが王道』って監督を説得してまして～」 ―水着を世に広めたあのヒマリ・インコーダさんが言うなら間違いないですね。普段より露出が少ないのに、とてもドキドキさせられます。マーメイドの感覚だと、この格好は恥ずかしくない部類なんでしょうか？ エ「えと、それは少し難しい質問ですね～。ヒマリさんが水着を広めてくれる前って、マーメイドはトップレスが常識だったんですよ。岩場で日向ぼっこをしていると船乗りさんたちに会う事もありましたが、羞恥から胸を隠すとかは無かったですね～。でも水着を着るのがトレンドになって以降は、人前で胸を丸出しにするのは何だかすごく恥ずかしくなってしまって・・・」 ―う～ん、こう言うと失礼かも知れませんが、我々人間も服を着る文化が無かった時代がありましたがその頃は誰も裸を恥ずかしいとは思ってなかったはずです。でも服を着るようになって裸は人前で晒すものじゃなくなって、見せるのは恥ずかしい事になりました。普段隠しているところだからこそ、見せるのが恥ずかしくなるのかも知れませんね。 エ「きっとマーメイドにもそういう感覚が生まれているんですね～。でも、陸の人よりはこの格好に抵抗は薄いかもしれません。胸はちゃんと隠れてますし、陸の人と違ってマーメイドには見られて恥ずかしいお尻がありませんから」 ―下半身が魚ですもんね。確かに水着を着るようになってからも、下半身は何も着てないですよね。・・・あの、これは非常にセンシティブな質問なので無理にお答えいただかなくてもいいんですが。このドラマに『旦那様と初夜を過ごす』みたいな演出はあるんでしょうか。朝チュンとか・・・。 エ「一緒のベッドで眠るシーンはありますが・・・陸の人の間で言う『濡れ場』ではありませんね～。ほら、陸の人は胎生ですけどマーメイドって卵生で、性交渉のやり方が全然違うので～」 ―そうなんですか、てっきりマーメイドも妊娠するものだと思ってました。すみません、不勉強で。 エ「産卵期に入ると、マーメイドは透明なぷよぷよの薄い膜に包まれた卵を産んで、岩陰とか海草に隠すんです。そこにマーマンが精子をかけて受精させる事で、人魚族の赤ちゃんができるんですよ～」 ―知りませんでした。・・・ちなみに卵ってどんなものか、写真とか見せてもらう事は出来ますか？ エ「ふぇぇ～！？え、えとそれは多分かなりダメですね！えとえと、マーメイドの卵ってとってもプライベートなもので・・・あの、陸の人で言うと膣の一番奥みたいなもので」 ―す、すみません！そんなデリケートなものだとは・・・！じゃ、じゃあ当然ドラマにも登場しませんね！ エ「さ、さすがにちょっと・・・例え作り物の卵でも、お出しできませんね～」 ―ちょっと話題変えましょう！えっと、食事と服装、演出について聞いたので、次は通常の生活にしましょう。下半身が尾びれですが、陸地でちゃんと動けるんでしょうか？ エ「陸の人が水中では素早く動けないように、マーメイドも陸地は苦手ですよ～。だから速く走ったりとかはできなくて、せいぜい尾びれで直立してずりずり移動するくらいですね～。魔法で姿勢を支えるのをサポートしたり、尾びれに障壁を張ったりしているんです」 ―バランスを取るのは分かりますが、障壁も使うんですか？ エ「床をずるずる進むと、床にこすれた鱗がボロボロになっちゃうので～。それに、日差しが強い日は地面が凄く熱いので、障壁がないと火傷しちゃいます～」 ―ああ、確かに。マーメイドが陸地で暮らすのはやはりかなり苦労があるんですね。 エ「だからこそ、そんな障害を乗り越えて愛を育む二人の姿が尊く映ると思いますよ～♪」 ―成程、ますます楽しみです。最後に、このドラマを通じて印象深かった事や観た人に感じて欲しい事を教えてください。 エ「私は最初、マーメイドと陸の人が一緒に暮らすなんて無理だと思ってました～。でも、スイギョクになりきって演じている内に、色々な障害を乗り越えてでも一緒にいたい人がいるっていう気持ちがあるんだろうな～、って何となく想像できたんです。もしもいつか私にも好きな人が出来て、その人が簡単には結ばれないような相手でも・・・私はきっとその人を追いかけてしまうような気がします。叶わない恋に悩んでいる人たちがこのドラマを観て、『やっぱり自分もこの恋を諦めたくない』って思って前を向いてくれたら・・・それはとっても素敵だな、って思います～♪」 ―ありがとうございました。・・・あの、今日からでもエニシダさんを推したいんですが、サインとかいただいていいですか？ エ「はぁい♡」 【1、2枚目】 ドラマのメインイメージとして撮影された、大きなまな板の上に横たわるエニシダさん。 【3～7枚目】 キッチンで魚料理を作るエニシダさん。ちなみに本人は「マーメイドなのでキッチンでの料理経験無いです～💦」との談