森の秘湯 ―怪人赤ずきんと獣の温泉療法―
2025-11-09 03:03:03
対象年齢：全年齢
デイリー入賞： 6 位
ウィークリー入賞： 25 位
参加お題：温泉
森の奥深く、紅葉に染まる木々の合間に、湯気を立てる小さな温泉がひっそりと佇んでいた。発見したのは、もちろんこの男──もとい、少女だろうか、その正体は誰も知らない。
「ふひひ、森の秘湯を発見したでござる。一緒に入れば人も獣もみなきょうだい、親睦が増すというもの！！」
赤いマントをひらめかせ、黒髪を風になびかせたシャーリー・クラウンが、腕に抱いた子狼をちらつかせながらプーにゃんとケティを誘う。
スカウト科の公渕赤マントに身を包んだその姿はまさに、「怪人赤ずきん」！！だがその姿は無駄に、清純な美少女である。
「おんせん！！入るクマ！！ 青いワンピース姿で、ふかふかのクマ耳をわずかに震わせながら、目を輝かせて温泉を見つめている。
「ふろ嫌いにゃ！ 湯気もモワモワして、肌がべたつきそうにゃ…」 フリフリの魔法少女風ドレスを身につけたケティは、猫耳をぴこぴこさせながら、温泉を警戒して一歩後ろに下がっている。
子狼たちはシャーリーの腕の中で、クーンクーンと温泉をねだっているようだ。
「ふひひ、入りたくてそわそわしているのが丸見えでござるぞ。この温泉で、日頃の疲れを癒すでござる！ ふひひ、拙尼も久々の温泉でござるからな！」
シャーリーはそう言いながら、片足を湯に浸してみせる。
その数分後。
湯気を立てる、広々とした温泉の真ん中には、一頭の巨大な銀色の熊が、気持ちよさそうに目を閉じ、満面の笑みを浮かべていた。
熊は全身で湯を満喫し、「くま～、極楽くま～」と幸せそうな唸り声を上げている。
熊の頭の上には、二本の尻尾を持つ黒猫が、両前足を組んで不満そうに乗っている。
「ふふ、拙尼が見つけた温泉で、獣たちも喜んでいるでござるな！」
シャーリーは、温泉の岸辺に腰かけ、制服姿のまま素足を湯に浸し、楽しそうに子狼たちに湯をかけてやっている。
子狼たちもシャーリーの足元に集まり、気持ちよさそうに湯を浴びている。
「熊と猫も、心ゆくまで温泉を満喫するといいでござるよ！」
銀色の熊は「くま～！」と満足げに応えた。
その頭の上の黒猫は、相変わらず不機嫌そうだが、よく見ると尻尾をわずかに揺らしている。
今日も森の温泉では、少しばかり変わった客たちが、それぞれの形で癒しを得ていた。
ログインするとプロンプトなどがチェックできます
※ 作品によっては掲載されていないことがあります
コメント
投稿
変身解けたプーにゃんもかわいいのですぅ💕
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
腕に抱いた子狼、ね。1枚目はその子狼に座ってるように見えたけどきっと目の錯覚で、マントの中では尻に敷いていないはずよね
ダウンロード
ダウンロード
シャーリーだけ変身解いてねぇですわ🤔
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
熊さんだけに心ゆ「くま」で満喫…？ （＾＾；
ダウンロード
かっこいい👍
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード
ダウンロード