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合理的パン食い競争

2026-04-06 00:56:55

NovelAI

2026-04-06 00:56:55

NovelAI

46

対象年齢:全年齢

デイリー入賞: 9 位

「よーい……スタート!!」 号砲と同時に、砂浜を駆け出す参加者たち。 その中で――ひとりだけ、走らない者がいた。 「……了解」 アンジェラ・ミカエラ・ブロント少尉。 その両手は、後ろでしっかりと縛られている。 今回のパン食い競争は“手の使用禁止”を徹底するため、(少尉だけ)特別ルールが追加されていた。 ――だが。 「問題ない」 次の瞬間。 ドンッ!! 砂を蹴り上げ、少尉の身体が高く舞い上がる。 「はぁっ!!」 しなやかに伸びる脚。 空を裂くような軌道。 バシィッ!! 吊るされたアンパンが、まとめて弾け飛んだ。 「ええっ!?」 「蹴ったぁ!?」 観客席がざわつく。 しかし少尉は、まるで当然のように空中で静止していた。 パンはすでに落下中。 数、十分。 合理的だ。 ――だが問題が一つある。 「……」 両手が使えない。 ほんの一瞬、間があった。 次の瞬間。 ブチッ。 空中で、縄が音を立てて裂けた。 「え?」 誰かが間の抜けた声を出す。 ブチブチッ。 繊維がほどけ、拘束がほどけていく。 理由はない。 ただ――必要だった。 それだけのことだ。 「これで、よし」 何事もなかったかのように両手を前に戻す。 ――ぱしっ。 落ちてきたアンパンを、一つ掴む。 そのまま。 もぐ。 「……うん」 軽く頷いた。 着地。 砂がふわりと舞い上がる。 数秒遅れて、世界が追いついた。 「ちょっと待ってください少尉!!」 富士見軍曹が駆け寄る。 「今の、全部アウトですよね!?」 「?」 少尉は首を傾げた。 「パン食い競争です」 「そうです!」 「手を使ってはいけない」 「そうです!」 「だから」 一拍。 「最初は使っていません」 「“最初は”って何ですか!?」 即座にツッコミが飛ぶ。 「途中で縄ちぎってましたよね!?」 「必要だったので」 即答だった。 「食べる段階に移行しました」 「段階ってなんですか!?」 背後では、他の参加者たちが必死にジャンプしている。 口だけでパンにかじりつこうと、必死に。 ――正しい姿だ。 それを横目に、少尉はもう一つパンを拾い上げる。 もぐ。 「効率が違います」 「競技の意味が違います!!」 「最終的に食べればよい」 「そこは合ってますけど!!」 少尉は、ほんの少しだけ考える仕草をした。 そして。 「……?」 本気で分からない、という顔で言った。 「むしろ、何が問題で?」 富士見軍曹は、しばらく沈黙した。 やがて、ゆっくりと肩を落とす。 「……もういいです」 そう言って、普通にパンを取りに走っていった。 ――他の誰も縄はちぎっていない。もちろん蹴っても ※これはパン食い競争です

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さかいきしお
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コメント

投稿
T.J.

2026-04-13 21:25:51
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thi

2026-04-11 13:29:56
返信
早渚 凪

2026-04-07 00:05:42
返信
ゆのじ

2026-04-06 22:15:05
返信
999fun

2026-04-06 20:56:04
返信
ai大好き1192

2026-04-06 17:43:19
返信
白雀(White sparrow)

2026-04-06 12:35:42
返信
もみ

2026-04-06 07:46:16
返信
Ken@Novel_ai

2026-04-06 07:08:57
返信
えどちん

2026-04-06 07:04:06
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しるばん

2026-04-06 05:29:45
返信
なおたそ

2026-04-06 03:23:22
返信
みやび

かっこいいけど反則はだめだよ~(,,>᎑<,,)

2026-04-06 01:31:29
返信
サントリナ

2026-04-06 01:02:28
返信

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