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2 #18 灰冠の幹部

2026-06-28 00:45:00

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2026-06-28 00:45:00

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16

対象年齢:全年齢

関所跡の奥には、賊の巣とは思えない静けさがあった。 積まれた木箱、封をされた文書袋、壁に掛けられた北方の地図。 そのすべてが、灰鴉団がただ奪うために動いていたのではないことを物語っている。 灯りの下で座っていた男は、灰色の外套をまとい、羽根を模した古い留め具を胸に着けていた。 灰冠――灰鴉団の地方指揮を預かる者。 「黒衣の男は強い。だが、ただ強いだけだ」 男は、机の上の帳簿に手を置いたまま言った。 「拠点を斬れば、次の拠点が灰になる。 帳簿を焼けば、命令は別の手に移る。 お前の兄が三年追っても、灰鴉が消えなかった理由がそれだ」 エレナは答えず、静かに剣の柄へ手を添える。 「北を守るには、王都に従うしかなかった。 逆らえば、村も、部下も、俺自身も消される。 俺は選んだだけだ。生き残る方を」 その声には、虚勢だけではない疲れが滲んでいた。 しかし、床に散った灰色の羽根を見た時、エレナの瞳は揺れなかった。 「あなたにも、そうするしかなかった理由があるのかもしれません」 静かな声が、暗い室内に落ちる。 「でも、理由があることと、罪が消えることは違います。 証言者を脅し、記録を焼き、村を沈黙させた。 それは、誰かが背負わなければならない罪です」 灰冠の幹部は、初めてわずかに表情を曇らせた。 恐れたのは、エレナの剣ではない。 彼女がこの場所で、燃え残った記録へ辿り着こうとしていることだった。 机の奥、封じられた文書箱に、灰鴉の紋が刻まれている。 その封蝋は、北方のものではなかった。 2 #19 へ https://www.aipictors.com/posts/766764

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雪月花
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コメント

投稿
tare_koala

2026-06-28 10:52:46
返信
みやび

2026-06-28 01:03:11
返信
雪月花

2026-06-28 04:06:44
返信

71投稿

-フォロワー

女騎士が好きです。ほぼ女騎士専用アカウント。
オリジナルの女騎士たちを、物語の断片のように投稿しています。
(現在進行中のストーリータグ、#Elena)
特定作家さんの画風再現・作家名指定・個人LoRA等は使用していません。
閲覧、いいね、コメント(スタンプ)ありがとうございます🛡

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