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3 #15 彼が背負った罪

2026-07-05 14:55:00

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2026-07-05 14:55:00

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9

対象年齢:全年齢

エレナが王都記録庫の奥へ進んでいた頃、 リオネルは白い城壁の外側で、影務部に繋がる痕跡を追っていた。 灰鴉団の残党。 消えた証言者の移送先。 封じられた任務に関わった者たちの名。 三年のあいだ、彼は剣で届く場所を歩き続けていた。 しかし、斬れるものはいつも末端だけだった。 命令書も、封蝋も、記録の空白も、 リオネルの剣では断ち切れなかった。 王都に残された報告書の中で、 リオネル・ヴァレインの名は、部隊を失わせた者として扱われていた。 命令違反。任務放棄。帰還者なき北方任務の責任。 それが、王都の記録に刻まれた罪だった。 だが彼が背負っていたものは、それだけではない。 連れ帰れなかった仲間の名。 守りきれなかった部下たちの声。 そして、真実を告げることもできず、 妹の前から姿を消した三年の沈黙。 押しつけられた罪と、 自ら降ろせなかった罪。 白い城壁の外側で集めた名と、 エレナが記録庫の奥で見つけた空白。 その二つが初めて重なったとき、 リオネルはようやく、剣では届かなかった場所へ立てる。 今はただ白い石廊の光の中で、 彼は封蝋の報告書を見つめていた。

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雪月花
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コメント

投稿
みやび

2026-07-05 16:01:23
返信
雪月花

2026-07-05 17:08:11
返信

95投稿

-フォロワー

ほぼ騎士アカウントです。
オリジナルの騎士たちを、物語の断片のように投稿しています。

特定作家さんの画風再現・作家名指定・個人LoRA等は使用しておりません。

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