ミレニアムの書記・生塩ノア 記録する側から記録される側に堕ちる夜
2026-10-05 03:00:00
対象年齢:R-18
「あら。……こんなこと、記録に残されたら困るのはそちらでは?」
下品なピンクの空気すら愉しむように、生塩ノアは唇の端に不敵な微笑みを浮かべていた。揺れるヘッドホン。何を見ても動じない、一枚上手の余裕――それが、ノアの武器だった。
「余裕だな。……その笑み、いつまで保つか、じっくり見物させてもらうよ」
男が喉を鳴らして、その不敵な微笑みを覗き込む。崩れる瞬間を待ちわびるような粘つく視線にも、ノアは涼しい顔で微笑み返した。
ノアは、余裕を纏う子だった。ミレニアムの書記。誰の言葉も、どんな出来事も、冷静に記録してきた。感情を乱すことなく、いつも状況を俯瞰し、相手の動揺すら観察する側にいる。この状況も、しょせん記録すべき一場面――そう、余裕を崩さずに見下ろしていた。
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