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神罰、そして真聖女の爆誕

2026-10-22 12:13:09

StableDiffusion

2026-10-22 12:13:09

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対象年齢:全年齢

村に到着した一行は、さっそく今後の行動について打ち合わせを始めていた。 今回の目的は、至高神ファリアに仕えるアセリアの神官としての公務。 その一方で、近隣に出没する狼や猪への対処も依頼されている。護衛と討伐を兼ねた、れっきとした仕事である。 「では、まず討伐対象の目撃情報を整理しましょう。狼の群れは――」 「ふん。猪のほうが厄介かもしれんな」  リリスが腕を組み、チェルキーも真剣な顔で頷いた。 「畑を荒らしているなら、放っておけませんね。村の方から詳しく聞きましょう!」  ところが。 「……あれ?」  アセリアが周囲を見回した。 「シャーリーさんは?」 「……さっきまで、そこにいたはずだが」  リリスの眉間に皺が寄った。 「えっ!? シャーリー先生、またいなくなったんですか!?」  チェルキーが振り返る。  その頃、村の教会では――。 「皆様、ご覧あれ!」  教会の屋根の上。  白い修道服をまとったシャーリーが、両腕を大きく広げていた。 「ふひひひひ! 天より舞い降りし、神聖なる――」 「おお……!」 「神様じゃ……!」  畑仕事の手を止めた村人たちが、口々に感嘆の声を上げる。  逆光を背負った黒髪の神官。その姿は、なるほど、神々しく見えなくもない。 「ふひひ、いざ!」  シャーリーは屋根から華麗に飛び降りた。 「のわっ!?」  次の瞬間、着地に失敗。  盛大な音を立てて、泥の中に突っ込んだ。 「…………」 「…………」  静寂。 「……神様?」 「ふひひひひ。これは、その……大地の祝福ですぞ~」  泥だらけのシャーリーが立ち上がった、そのときだった。 「きゃっ!」  騒ぎに驚いた子供が転び、膝を擦りむいてしまった。 「おやおや。痛いですかな?」  シャーリーは子供の前にしゃがみ込むと、手をかざした。  柔らかな光が傷を包む。 「あれ……? 痛くない!」 「ふひひ。よかったですな~」 「神様だ!」 「神様が奇跡を起こされたぞ!」 「いえ、神ではないですぞ~?」  シャーリーが否定するほど、村人たちの祈りは熱を帯びていった。  そして、その騒ぎを聞きつけた者がいる。 「シャーリー先生~~~~っ!!」  緑髪を高い位置で結んだチェルキーが、巨大な木製棍棒を担いで駆け込んできた。  その名も、風林火山。 「任務の打ち合わせ中に、何をやってるんですか~~っ!!」 「ふひっ!?」  シャーリーの顔が引きつった。 「ええい、待ちなさーい!」 「ふひひひひ! これは神聖なる儀式ですぞ! 暴力はいけませんぞ~!」 「だったら、ちゃんと仕事してくださいっ!」  チェルキーが風林火山を振り上げる。  轟音。  シャーリーは紙一重でそれをかわした。 「おおっ! 神罰だ!」 「神の怒りじゃ!」 「悪しき者が裁かれておる!」  村人たちの目には、神聖な裁きの光景にしか見えなかった。 「ちょっ、待っ――」  シャーリーの姿らしきものが、空の彼方へと飛んでいく!?。  青空に、小さな光がきらりと瞬いた。 「お星さま!」  子供が指さす。  大人たちは跪き、深々と頭を垂れた。 「神罰が下ったのだ……!」 「…………当たったんでしょうか?」  風林火山を構えたまま、チェルキーは首を傾げた。  そのとき。 「皆様! ご安心ください!」  いつの間にか、村人たちの前にシャーリーが立っていた。  今度は白い修道服ではない。赤い二重ラインの入った制服姿である。 「悪しき魔女は討滅され、正しき聖女が降誕されましたぞ~!」 「えっ?」  シャーリーが、横に立つ少女へ手を差し伸べた。 「それでは皆様、お待たせいたしました! 皆様をお救い下さる真打の登場ですぞ~! 真聖女、アセリア様!」 「えっ、わ、私ですか!?」  白い神官服のアセリアが、目を丸くした。 「ちょ、ちょっとシャーリーさん!? いったい何を――」  しかし、村人たちの視線は、すでに彼女へと集まっていた。  アセリアは困惑しながらも、胸元の聖印をそっと握りしめる。  そして、一度深呼吸した。 「……皆様。どうか、恐れることはありません」  少女の声は、まだ少し震えていた。 「神様は、光の下でいつでも私たちを見守ってくださっています。良き行いには祝福を。そして、悪しき行いには……罰が下されることもあるでしょう」  村人たちは静かに耳を傾けた。  やがて、一人が祈りを捧げる。  それに続いて、村人たちが次々と跪いた。 「おお……真聖女様……!」 「…………ふひひ」  シャーリーは満足げに笑った。  その背後で。  ゴゴゴゴゴゴゴゴ……。  風林火山を肩に担いだチェルキーが、ゆっくりと歩み寄ってくる。 「……シャーリー先生?」 「ふひ?」 「まだ、打ち合わせが終わってませんよね?」 「ふ、ふひひ……。アセリア殿、あとはよろしくですぞ~!」 「あっ、こらーっ! 逃げないでください!!」 「ふひひひひひ!!」  真聖女の誕生を祝う祈りの声と、村中に響き渡る追いかけっこの足音。  こうして村には、神々しい奇跡と神罰の伝説が生まれた。  ――なお、狼と猪の討伐任務は、まだ始まってもいない。

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さかいきしお
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コメント

投稿
kacky333

2026-10-22 12:41:05
返信
みやび

えらくダイナミックなエントリーじゃな~

2026-10-22 12:34:45
返信
白雀(White sparrow)

2026-10-22 12:33:32
返信
TORIS-GARINO

2026-10-22 12:33:01
返信
Ken@Novel_ai

2026-10-22 12:27:23
返信

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