【ドクター】猛攻ウィルス攻撃！危険なドクドクター！（前編）
2025-06-24 01:30:00
zukiAnimeILL v5.0
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対象年齢：軽度な性的描写、流血表現あり
デイリー入賞： 39 位
参加お題：ドクター
ヤバーイ出現のアラームを受けて変身した私たちが市民公園に到着すると、そこには何人もの人だかりが。その中心にいるのは・・・バラバラヴァー！？
「み、皆さん離れて！それはヤバーイの怪人です！」
「あっ、魔法少女が来た。でもこれ、ただのマネキンみたいだよ」
「えっ？」
道を開けてくれた人たちの間を通って進み、バラバラヴァーを調べると本当に人形だった。そっくりだけど、本人じゃない。
「どういう事なのかな、ロジカル？」
「ケッ、理由は知らねェけどよ。ヤバーイの出現通知とアイツそっくりの人形、この二つの要素が重なっててヤバーイと無関係の訳がねェだろ」
「むぅ、それにしても臭うな。かなり強いが、これは薔薇の香りか？」
フィジカルが言うように、辺り一帯にはクセの強い臭いが漂ってる。臭いの元はこの人形みたいだけど・・・。
『ビシュン！』
鋭い音と共に、私たちの立っていた近くの地面が黒焦げになった。慌てて振り返ると、光線銃を持ったドミサイルがそこに立っていた！
「ドミサイル！」
「フハハハ、現れたなマジカヨよ！そして我が花嫁ロジカル！」
「うっせ！誰がテメェの花嫁だ！」
周りにいた人たちは「ヤバーイだ！逃げろ！」って口々に叫びながら逃げていく。ドミサイルの攻撃力はバラバラヴァーよりずっと上。周りの人も次々に巻き込まれちゃうから、何としても食い止めないと。
「ドミサイルよ、この人形を置いたのはお前か。バラバラヴァーはどうした？」
「バラバラヴァーは怪人の素材になる未知なる珍獣を求めてアマゾンの奥地へ向かった」
なんかまた面白い事してるなぁ、バラバラヴァー。って事は、とりあえず今日は怪人はいないのかな。
「それと、その人形はただの人形ではない。怪人『ドクドクター』だ」
「ドクドクター！？」
これ怪人だったんだ！？・・・あっ、よく見るとじわじわ動いてる。カタツムリみたいに遅いけど。
「ドクドクターはバラバラヴァーが作り上げた試作品でな、自身の戦闘能力はゼロだが代わりに面白い能力があるのだ。以前、ニックジールが腹いっぱい人間を食いたいと言い出してな、バラバラヴァーはそれに応えるため人間を強制的にマッチョにするウィルスを開発したのだ。しかしそれでマッチョ化した人間の肉は食えたものじゃなかったらしく、使い道のなくなったそのウィルスはバラバラヴァーを模したその人形と合体して怪人となったのだ」
「それがコイツか。・・・ウィルスだと！？まさかこの臭いは！」
その時、逃げたはずの人たちが一斉に戻ってきた。・・・なぜか半裸で、筋肉ムキムキになって。こっちを見て目をギラギラさせててなんか怖い。
「お前たちは魔法抵抗があるから効かなかったようだが、あの人間共は感染したらしいな。一度ああなると副作用によって理性を失うが、何とか悪の魔力によって作られたウィルスを中和して元に戻ろうと、善なる魔力を求める傾向にあるのだ。具体的には、魔法少女の体液を啜りたがるようになる」
体液って・・・じゃああの人たちに捕まったら全身ペロペロされたりしちゃうって事！？
「もー！何でそんな変なウィルス発明しちゃうの！そ、そんなえっちなのダメだよぉ！」
「だいたいなんで廃棄してねェんだよ！それテメェらの最終目標に関係ねーだろ！？」
「ウィルスの副作用は俺に言われても知らんな。最終目標に関係ないと言われればまあそれはそうだ。ヤヴァイン様はマジタスカル島の獣を全て手中に収めるおつもりだそうだから、地球や人間共はヤヴァイン様からしたら眼中にあるまい」
「ヤヴァイン。それがワレらの敵の親玉か」
ヤバーイの四天王の上に君臨する悪のボス。その狙いはタスカル君たちだったんだ。
「うむ、天を究めし頂の華『究天頂華（きゅうてんちょうか）』ヤヴァイン・ヴァイン様だ。ヤヴァイン様の命令でこの町を重点的に攻撃しているのは、お前たちマジカヨが窮地に陥ればマジタスカル島の増援が来るかもしれんからだ。その足取りを掴めれば、結界に守られ位置の分からぬマジタスカル島を直接攻められるだろう？」
「ま、マジタスカル島のみんなを捕まえてどうする気なの！？」
「そこまでは語られなかった。もしかするとお前たちをマジカヨに変えたような魔法少女化の力に興味がおありなのかも知れん。でももしそうだったら、この俺もその力の影響で勝気な美少女になっちゃったりしたらどうしようとちょっと不安に思っている」
「真面目な顔してバカな妄想してんじゃねェ！」
ドミサイルがマジカヨ化したら本当に女の子になっちゃうのかな・・・って、そんな場合じゃない！いつの間にか感染した人たちがすごい近くまで来てる！
「フハハハ、お喋りで時間稼ぎをしていた事に気付かなかったようだな！どうするマジカヨ、善良なる市民を攻撃するのか！？」
「致し方なかろう！セイッ！」
いち早く動いたのはフィジカルだった。パンチ一発で次々と感染者さん達をノックアウトしていく。頭が一撃で吹き飛んでないからすごく手加減してるのは分かるけど、元は優しい朝霞ちゃんだから人を殴るのが辛そうだよ。
「リリカル、ロジカル！今の内にドクドクターを破壊せい！」
「おうよッ！」
ロジカルがスマホを操作して、魔力砲をドクドクターに照射しようとする。
「おっと、それはやめた方が良い。ドクドクターを破壊すれば、まだその体内に充填されたままの大量のウィルスが一気に放出され、この町全てが感染する事になるぞ？」
「ひ、卑怯だよドミサイル！」
それじゃ、ドクドクターも倒せないし町の人たちも傷ついていっちゃう。もちろん、ドミサイルを倒そうにもこの状況じゃあまりにも厳しい。絶対に町の人たちが巻き込まれちゃう。
「フハハハ、今日こそマジカヨ最後の日という訳だ！」
ドミサイルの笑い声が、高らかに市民公園に響き渡った。
（後編に続く）
※後編は 2025/06/24 01：31公開予定です。
これら前後編は00：00と00：01に一度公開したのですが、私が作品ページを404エラーによって開けなくなったために削除しました。閲覧、いいね、コメント等されていた方は申し訳ありませんでした。
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(masterpiece, best quality:1.3), illustration, (extream detailed), one girl, angel Descending
コメント
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なんかめっちゃ鳥山先生風のやつが１人いる！？
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ドミサイルはスカウターを装着しているせいで絵柄がドラゴンボールに引っ張られてるんだと思いますw
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