蝶の結界
2024-01-31 03:10:10
対象年齢:R-18
(あれ?)
地下通路を歩いていたはずなのに、気づくとそこは、まるで森の中の開けた場所だった。
(公園?かなにか?)
明るく日が差している。いつもと同じ帰り道、しかももう夜のはずなのに、そこは昼間のように明るかった。
もちろん、そんな場所の記憶はない。
(なにかしら)
明るい日差しの下で、何かがちらちら飛んでいる。
(綺麗・・・)
きらきら光るそれは、蝶か何かのようだ。気が付くとそれは、自分の周りを飛び回っている。
なんだかふわふわと、楽しい気分になってきた。
(自分も蝶のように自由に飛べたら・・・・)
そんなことを思っていると、不意に自分が自分でないような、不思議な感覚にとらわれる。
(わたし、浮いてる?!)
地に足のついている感覚ではなかった。体が軽い。そしてその感覚がとても心地よい。
何もかも忘れて、その感覚に身を任せたくなってきた。
周りの景色が視界に入ってくる。そこにいたのは彼女だけではなかった。
彼女と同じような、疲れた顔をした何人もの女性が、
やはり同じように心地よさげな表情を浮かべていた。
(はねを、ひらく)
それは彼女の意志だったのか、それとも・・・・
幸福な表情を浮かべ、ゆっくりと服を脱ぎ捨てる彼女。彼女だけではなく、そこにいる女性たちも皆そうしていた。
蝶たちは、彼女たちの周りを舞い、身体に留まり、彼女たちの身体と、心をその、きらきらしたもので染め上げて行った。
いつしか、彼女たちは背中に大きな羽を生やした蝶人間とでもいう姿になっていた。
彼女たちは、無意識にこう呟いていた。
(我らは羽人。地上を我らの楽園に)
彼女たちは、人間の姿に擬態すると元の人間社会へと戻っていく。
羽人はまだ少ない。人間たちに知られぬように勢力を広げなければならない。
そして今日も彼女たちは、蝶の結界に人間を誘い込み、仲間を増やすのだ。
そんなわけで蝶女戦闘員です。
クイーンバタフライ?マダムパピヨン?がうまい具合に生成されないので(笑)
戦闘員だけになりました。
「羽人」は「はねびと」のつもりです(苦笑
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