Battle of Fillian 4 @Return of the Princess General
2025-01-06 13:29:13
対象年齢:全年齢
フィリアンからの書状を受け取ったアヴェリンは、早速返書をしたためる。その内容は妻や幼い王を心配し、諸将・諸侯の働きを労い賞賛するものであった。だが、そこに反逆諸侯や、自己の軍・王家やアンリ王に与する諸侯への指示はなかった。
彼は幕舎にフロリアンを招いた。そして、妻からの手紙を見せる。
フロリアン「危惧していましたが、まさか本当に……破廉恥極まりない!」
アヴェリン「フィリアンへの返書を書いた。使者となってくれ。ともに3500ほど連れて行け」
フロリアンは意図を察したが、「ですが、ここは?」
アヴェリン「なに、長らく膠着している。しばらくすれば退くだろうさ」
この時点で、4都城を攻撃したロブリシュ軍を撃退し、今は城外に築いた陣地で防ぎ、小競り合い程度だった。
ロブリシュの総指揮官である王弟レイ・ブリックもこの雪では戦力集中しての決戦を躊躇っていた。ロブリシュ軍は2万ほどであり、守るヴィルア軍は諸侯が続々参集し4万を超えていた。補給線の短さだけが優位だった。
フロリアンは使者として3500の部隊を率いて王都ヴェインへ向かった。
王都へ達すると、その場外には8000ほどの兵が待機・野営していた。
それはディアスの依頼で王都へ参じた援軍の諸侯たちだったが、とても怒っておりピリピリしていたフロリアンは、その所属や意義を確かめずに反乱諸侯だと思い込み、突撃の命令をしようとしていた。
そこへ、フロリアンの来着を物見から知らされたディアスが騎馬を駆け、説明した。
フロリアン「そうでございましたか。危うく大切な味方を手にするところでした」
ディアス「姫が誰よりアヴェリン様と奥方を思われるお心は、我々も存じております。ルロア・スティクスの者で見回りをしてご案内すべきでした。配慮が至らず申し訳ございません」
フロリアン「よいのです。兄上よりの返書を持ってきました。姉上への御目通りをお願いします」
ディアス「もちろんです」
7〜:
フロリアン「諸侯、諸将、集まられい!」
廷臣・諸侯・諸将が謁見の間に集まる。
フロリアン「陛下、姉上、戻りました! 兄上からのお手紙です」
侍従長に預け、フィリアンが受け取る。フィリアンは一度眉を寄せながら、アンリ王に読み聞かせる。そこには、反逆諸侯に対する裁断はない。
フロリアン「委細はすべてお預かりしております。兄上に与えられた権能により、私の指揮にて反逆諸侯を撃滅します!」
9〜
フロリアン「フレリック王の娘として、アンリ陛下のおばとして、護国卿の妻として、全権を委ねます」
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