Battle of Firian 4 @ Avelin Counterattack
2025-01-06 19:35:50
対象年齢:全年齢
北方戦線。
ロブリシュの進行にアヴェリンは軍を向けて迎撃した。
ノステン、ヘルフーゴ、ヨレミアス、ロッホスの城都はフレリック、リシャール、グリヴィエ王らと共に奪い、守ってきたヴィルアの新領土だ。降伏した城主やその臣民はヴィルアに忠誠を誓い、防衛のためのヴィルア将兵を快く受け入れて馴染んでいる。
ロブリシュは奪還のために度々戦を起こすが、アラン王の治世、自分が護国卿という地位にある限り、その1つでも渡す気は無かった。
(実際は、その北のアデール、マデロンという城都も得たが、そこは奪還され堅く守られていた。アヴェリンは、いずれそれも奪い返す気でいるんだけど…)
アヴェリンはフロリアンとともに4城都を攻めるロブリシュ軍を撃退し、攻城を断念させて城外に野戦陣地を築いて防衛する持久戦をとっていた。
当初、1万数千の急行軍であったが、次第にヴィルア諸侯軍が駆けつけ、いまや4万数千の大軍となり、2万前後のロブリシュを圧倒していた。
援軍がくると随時軍を再編し、4都城は各1万前後の軍が防備している。
そこに、ヴィルア諸侯の反乱の兆しという報告を受け、フロリアンを王都へ派遣した。側近たちは反対したが、この状況(雪)ではロブリシュも大規模な攻勢はしないだろう、との判断だった。
4城都でもっとも西、本営のあるノステンに、ヴィルア諸侯の援軍2千が来着した。翌々日には3千。それをいつものように再編しない主人に最側近が、
クライブ「大公、援軍へのお指図、よろしければ私がしますが」
アヴェリン「無用だ。これより大攻勢をかけてロブリシュを退け…そして王都へ戻る」
クライブ「?」
アヴェリン「ヘルフーゴのピートン、ヨレミアスのレストル、ロッホスのリジューヌへ伝令を。明日、正午をもって全面攻撃を開始せよ!」
クライブ「ははぁっ!」
アヴェリン「アルノー、物見と伝令にそれぞれへ30騎を用意。替え馬の手配もだ」
アルノー「かしこまりました!」
先に動いたのは本営ノステンのアヴェリン直卒の部隊だった。援軍を受け2万近い軍勢は整然と進み、ロブリシュの王弟が率いる軍を圧倒した。また、正午に同時的に開始された全面攻勢により、連携や援軍を許さず、冬の早い日暮れ前には撤退を余儀なくされたのだった。
※
クライブ:アヴェリンの最側近。乳母子でもある。従者として仕え、騎士叙勲以後も側近となる。クライブの子、ウイブラムの孫。
アルノー:イデュイアの若い騎士でアヴェリンに仕える側近の一人。
ピートン・クローブル:アキシミナーの名門侯爵の子息。先に妹のミリアがアヴェリンの傭兵隊に参加していたが、家のゴタゴタが片付いた後、参戦。類稀なる騎兵指揮官。
レストル・ラドーネ:アキシミナーの超権門の次男。兄が第3王女の婚約者(アヴェリンのスキャンダルのネタ)。近衛騎士だったが、飽きて友人らを誘いアヴェリンの傭兵隊に参加する。
パトリック・リジューヌ:クルシウス地方の高名な傭兵隊長。アヴェリンの祖父により高給で雇われ、当初の主戦力となる。
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