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かえる大好きアンジェラちゃん

2025-06-13 00:29:22

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2025-06-13 00:29:22

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52

対象年齢:全年齢

デイリー入賞: 8 位

ウィークリー入賞: 50 位

参加お題:舌出し
「わっ、わたしが、かっ、カエルが苦手などという噂があるが、そっ、そんなことないぞ……!」 演習場裏の静かな木陰に、朝の光を背に受けて立つブロント少尉の声が響く。 制服の肩章や特技章が、朝日を受けてきらりと輝く。 その手のひらには、緑がかった可愛らしい大きめのアマガエルが、まるで女王の玉座のごとく、堂々と鎮座していた。 「ほら、見ろ。手に乗っけて、餌をやっているんだぞ……」 その声に力を込めながらも、少尉の笑顔はどこかぎこちない。 つややかな金髪のポニーテールの横に、いつの間にかもう一匹のカエルがよじ登っている。 どうやら、本人の意思とは関係なくカエルに好かれる体質のようだ。 少尉の掌の上で、カエルがぴゅっと舌を伸ばし、人工餌を見事にキャッチする。 「ど、どうだ。自然との共生だぞ、ふつくしい光景だろう……」 ──ピョンッ! 突如、カエルが跳ねた。 その行き先は、まっすぐに少尉の顔。 「のわ〜っ!!」 高らかな悲鳴が上がり、少尉は反射的に華麗な横跳びで回避。 着地の勢いで制服のミニスカートがふわりと舞い、ポニーテールが跳ね踊る。 それを少し離れた木陰から見ていた富士見軍曹は、ふっと微笑んだ。 (……やっぱり、かわいらしい人ね) 厳しく訓練に励む姿も凛々しいが、こうして動揺する姿もまた人間らしくて、思わず頬が緩んでしまう。 少尉はすぐに立て直すと、精一杯平静を装いながらカエルをもう一度拾い上げた。 「……ふっ、予想以上に跳躍力が高かっただけだ。問題ない、想定内だ!」 「はい、少尉殿。たいへん……お見事でした」 富士見軍曹はにこやかに応じながら、少尉の背後で朝日がまぶしくきらめく光景を眺めた。 そこには、ちょっと背伸びしたい少女士官と、彼女に惹かれる小さな命との、不思議で優しい時間が流れていた。 その日、アマガエル用の水槽には「特別戦技研究用」と書かれた札が新たに添えられた。

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さかいきしお
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コメント

投稿
ガボドゲ

2025-06-14 20:32:15
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うろんうろん -uron uron-

2025-06-14 17:20:28
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九一

2025-06-14 11:37:39
返信
早渚 凪

昔は自宅の周りも田んぼだらけだったからカエルもいっぱいいたのに、今はもう見かけない

2025-06-13 23:48:55
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アイコス・イルマ

2025-06-13 23:15:57
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T.J.

2025-06-13 22:20:59
返信
五月雨

わたくしのお友達にぴょん吉という🐸が!

2025-06-13 21:59:23
返信
s024

2025-06-13 19:50:31
返信
ucchie2772

2025-06-13 08:52:49
返信
翡翠よろず

2025-06-13 08:34:55
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もみ

2025-06-13 07:30:21
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ippei

昔、田舎に住んでいた時、隣の水田からよくアマガエルが家に訪問してました

2025-06-13 07:14:42
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Ken@Novel_ai

2025-06-13 06:49:41
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えどちん

2025-06-13 04:52:04
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謎ピカ

2025-06-13 04:36:21
返信
なおたそ

2025-06-13 01:10:31
返信
gepaltz13

2025-06-13 00:46:01
返信
みやび

2025-06-13 00:39:44
返信

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