青空に広がる：三人飛行
2025-06-14 04:57:40
StableDiffusion
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対象年齢：全年齢
デイリー入賞： 8 位
ウィークリー入賞： 64 位
参加お題：青空
高度4000メートル・・・・・・
「……ちょっと待って！？ なんで私、空飛んでるの！？」
富士見軍曹は叫びたかった。いや、叫んでいた。
だがその声は、爆風のような風音にかき消される。
視界の左右には、それぞれまるで鏡合わせのような女性が浮かんでいる。
右――金髪ポニーテールの長身少女、アンジェラ（ブロント少尉）
左――黒髪ロングの小柄な女医、安奈先生（お母様）
見た目はそっくりなのに、服装も雰囲気も正反対。
だが、どちらも落ち着き払った顔で、スカイダイビング中。
「ふふ、アンジェラと一緒に飛ぶのは初めてねぇ～」
「ええ、お母様。機上訓練ではなく、実地での同時降下はこれが初です」
「って、会話すんなァァ！！ 何普通に親子で空中ランデブーしてんのよ！！」
富士見軍曹が、猛然と空中ツッコミをかます。
「私まだ状況も目的も把握してないんだけど！？ 野良塾で芋掘ってたのよ！？ 気づいたら飛行機の中で、そして今は空！！ え、何！？ この流れ誰得！？」
「軍曹、冷静に。落下姿勢が乱れると危険です。両足を揃えてください」
「あなたの言う“冷静”の基準おかしいのよ！！」
「富士見さん大丈夫よ、アンジェラにくっついてれば何とかなるわ。この子タイミング読むの天才だから。私はいつも他でもそうしてるし」
「えっそれ教官としてどうなの！？」
三人はまさに自由落下中。
パラシュートは未展開、だが高度は確実に下がっている。
「ていうか、ねぇ、アンジェラ……あんたどこに降りるのか知ってんの？」
いつもの慇懃無礼の余裕が消え失せ、素で問いかける富士見軍曹。
「……いえ、お母様に言われて飛び出したので」
「私もよ～、アンジェラが飛んだからつい勢いで♪」
「マジで計画性ゼロかアンタらァァ！！」
軍曹は絶叫しながら、しかし身体は自然とバランスを取り、空中で三人は美しいV字隊形を保っていた。訓練された者の落下だった。
＊ ＊ ＊
「開傘！」
ブロント少尉――いや、アンジェラの冷静な声が響いた瞬間、三人の背に白い傘が咲く。
ふわりと空気をつかみ、速度が落ちる。
「お母様、視認目標あり。草地に一名。金髪……身長190以上？」
「ええ、私も見えたわ。ふふ……来てるわねぇ、あの人」
「誰なのよ！？ ていうか父の日に向けてなに家族イベントしてんのよ！！ 私だけ説明なしで飛ばされて、しかもこの格好！！」
「でも似合ってるわよ。ショートパンツ、爽やかでいいじゃない♪」
「殴るわよマジで！！！」
草地の中央、まるで待っていたかのように仁王立ちしている影。
だが、今はまだ正体がわからない。
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コメント
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ブルマ美女がパラシュートで降りて来るなんて絶景すぎますね！
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父来たる！
お父さん来た？
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せつめーにゃしはコワいニャ〜(TOT)
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少尉はパラシュート付けてない？
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やはりパパ？
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