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黒海猫亭のケーキ騒動

2025-08-14 02:22:46

NovelAI

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2025-08-14 02:22:46

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38

対象年齢:全年齢

デイリー入賞: 23 位

参加お題:ケーキ
夕暮れ時の黒海猫亭。  厨房には甘いバニラと焼き立てのスポンジの香りが充満していた。 「ふぅ……これで仕上げは完璧だね」  チェルキーは緑の髪を後ろで束ね、コック服と黒猫亭のメイド制服を掛け合わせた姿で、ナッペ用のパレットナイフをひらりと回した。  純白の生クリームが滑らかに広がり、上には艶やかな赤いイチゴが芸術的に並べられていく。 「おお……さすが美食の女神の神官にしてシェフ……これは芸術にゃ……」  カウンター越しに黒猫店長がニヤニヤと頷く。  その時だった。  厨房の入り口に、黒猫の耳と尻尾を揺らす化け猫少女──ケティが、そろりそろりと忍び寄ってきた。  瞳はまるで狩人が獲物を狙うようにケーキをロックオンしている。 「……ケティ、それ以上近づいたら──」 「ちょっとひとくち……クリームの味見だけ……!」  ひょい、と伸びる手。  次の瞬間。 「甘いっ!」と叫ぶより早く、チェルキーの手が閃いた。  ケティの口に、余っていた大粒のイチゴがぽんっと突っ込まれる。 「もごっ!? ……んぐ、甘いっ」 「それは摘まみ食いの罰。完成する前に食べるなんて、料理人の魂に対する冒涜だよ」  チェルキーは腕を組み、ドワーフらしい頑固さでケティを睨む。  しかしケティは口いっぱいのイチゴを噛みながら、尻尾をふりふり。 「でもこれ……すっごくおいしいにゃ。ケーキもきっと……」 「“きっと”じゃなくて、出来上がってから確かめなよ!」  パシンと軽くケティの額をはじき、チェルキーは再びケーキに向き直った。  厨房の奥では、フロアからリリスの声が響く。 「シェフー! 出来たらすぐ持ってきてねー! お客さんが甘いのを待ってるよ!」 「はいはい、もうすぐだよ!」  チェルキーは小さく笑みを浮かべ、仕上げのミントをそっと添えた。  こうして黒海猫亭の新作ケーキは、またひとつ伝説を増やすことになる──ただし、ケティの舌にも届くのは、正式な提供後の話である。

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さかいきしお
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コメント

投稿
ucchie2772

2025-08-19 16:26:49
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うろんうろん -uron uron-

2025-08-16 12:59:21
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にー

2025-08-15 00:54:01
返信
thi

2025-08-14 23:41:13
返信
五月雨

2025-08-14 22:46:39
返信
T.J.

2025-08-14 22:08:54
返信
クマ×娘 D.W

2025-08-14 20:31:41
返信
CherryBlossom

2025-08-14 19:26:24
返信
white-azalea

2025-08-14 16:20:34
返信
サントリナ

2025-08-14 16:06:28
返信
kacky333

2025-08-14 15:50:54
返信
gepaltz13

2025-08-14 10:14:09
返信
タカ

2025-08-14 09:32:58
返信
もみ

2025-08-14 08:48:59
返信
翡翠よろず

2025-08-14 08:25:55
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よ~みん

2025-08-14 08:23:35
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謎ピカ

2025-08-14 08:21:09
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ippei

2025-08-14 07:43:45
返信
ガボドゲ

2025-08-14 07:31:53
返信
白雀(White sparrow)

2025-08-14 06:46:33
返信
えどちん

2025-08-14 05:23:05
返信
みやび

わたしもぜひ味見したいですね~♪

2025-08-14 04:46:15
返信
もぐっちー(mogucii)

2025-08-14 02:52:23
返信

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