ほっぺのクリームは誰のもの?
2026-03-26 18:36:24
対象年齢:全年齢
参加お題:ほっぺにキス
「ケーキ美味しいくま!!」
ぷーにゃんは満面の笑みでそう言って、フォークを動かす手を止めない。
クリームたっぷり、ふわふわの生地。
幸せがそのまま形になったような一皿だ。
「……」
そんなぷーにゃんにとてとて、近づくケティー。
二本の尻尾が揺れている。
「ついてるにゃ」
「くま?」
ぷーにゃんのほっぺに、ぽてん、とクリーム。
それを見て、ケティの目がきらりと光る。
「それ、もらうにゃ」
ぐい、と距離を詰める。
ぷーにゃんは特に警戒もせず、ただ首を傾げるだけ。
「……?」
「いくにゃ」
ちゅ――ではなく。
ぺろり。
その瞬間。
ふわっ、と体が揺らいで――
「にゃっ」
黒い猫に変わる。
赤いリボンの、小さな猫又。
そして次の瞬間には、机の上のケーキをしっかりくわえていた。
「にゃーっ!!」
脱兎。
「……くま?」
一拍遅れて、ぷーにゃんが顔を上げる。
視界の端で黒い影が跳ねた。
「まつクマ」
言い終わるより早く。
ひょい。
空中で捕まっていた。
「にゃあああ!?」
完全ホールド。
ケーキもそのまま。
「逃げなくていいクマ」
ぷーにゃんはきょとんとした顔のまま言う。
「そんなに食べたいなら――」
ぎゅっと抱えて、
「一緒に食べるくま!!」
どーん。
テーブルに戻される猫。
ぽふん、と光が弾けて、元のケティに戻る。
「……むぅ」
逃げ損ねた顔。
でも、目の前にはフォーク。
「はい、あーんくま」
「……」
少しだけ悔しそうにしながらも、
ぱくり。
「……おいしいにゃ」
「そうくま!!」
ぷーにゃんは満足げにうなずいて、また自分のケーキを食べ始めた。
――ただ、それだけのこと。
キスでも恋でもなく。
ただ、甘いものを分け合う時間。
それを少し離れた場所で見ていたチェルキーは、
「……うん、いいねぇ」
と、やさしく笑った。
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同じフォークで間接キスです
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