ちんまい少尉の遊園地偵察任務!
2026-07-09 15:15:37
対象年齢:全年齢
参加お題:ジェットコースター
「本日は遊園地偵察任務を開始するであります!」
荒川遊園の入口で、ちんまいブロント少尉は双眼鏡を構え、きりっと敬礼した。
「今日は遊びに来たんですのよ?」
レイちゃんが苦笑しながらツッコミを入れる。
「遊園地の安全確認も大切な任務であります!」
「はいはい♪」
二人は手をつないで園内へ入ると、最初に目へ飛び込んできたのは、色鮮やかな芋虫型のジェットコースターだった。
少尉は双眼鏡を取り出し、真剣な表情でレールを見つめる。
「次はあの高速軌道で偵察するであります!」
「ジェットコースターですわよ♪」
レイちゃんに笑われながらも、少尉は胸を張る。
「高速機動を体験することも立派な訓練であります!」
勢いよく発車したコースターは、ゆるやかな坂を上り、カーブへ飛び込む。
「うきゃ~っ! ですわ~!」
レイちゃんは両手を上げて大はしゃぎ。
その隣では、少尉が安全バーを両手でぎゅっと握り締め、風にポニーテールを振り回されながら必死に耐えていた。
「こ、これは高機動飛行体験訓練でありますーー!!」
「だからジェットコースターですわ♪」
そんなやり取りを繰り返しながら、二人は園内を歩き回る。
メリーカップではくるくる回って目を回し、豆汽車では窓から景色を眺め、小さな動物広場では羊やヤギに餌をあげ、観覧車の前では記念写真を撮る。
どのアトラクションでも少尉は「偵察」「巡回」「周辺警戒」と言い張っていたが、その表情は任務中とは思えないほど楽しそうだった。
やがて夕日が遊園地をオレンジ色に染める頃、二人は観覧車のゴンドラへ乗り込んだ。
窓の向こうには、昼間駆け回った園内が小さく広がっている。
「乗って楽しかったね~♡」
レイちゃんがアイスを片手に微笑む。
双眼鏡を膝の上へ置いた少尉も、ゆっくり外を見渡して頷いた。
「高度良し……景色も最高であります♪」
観覧車を降りると、イルミネーションが灯り始めたメリーゴーランドがきらきらと輝いていた。
「次はメリーゴーランドに乗りますわよ!」
レイちゃんが嬉しそうに指を差す。
少尉は拳を握って元気よく答えた。
「了解! 次の周回任務へ出発であります!」
「ふふっ。遊園地ですから、普通に楽しみましょうね♪」
「……了解であります!」
夕暮れの遊園地に、二人の笑い声がいつまでも響いていた。
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