学院のパスタ講座――それはチネリめしではありません!
2026-10-25 01:37:19
対象年齢:全年齢
参加お題:パスタ
「本日の料理講座は、パスタです!」
チェルキー先生が、緑と金の装飾が入った制服姿で三皿を並べた。
「まずはラザニア! 平たいパスタとお肉、ソースを何層にも重ねて、チーズを載せて焼き上げました!」
「おおっ! 豪華だ!」
「チェルキ先生のラザニアはご馳走だ!!」
生徒たちの視線が、こんがり焼けたチーズに釘付けになる。
「次はニョッキ! ジャガイモや小麦粉などで作る、もちもちしたパスタです!」
「へえ、小麦団子みたいなものがパスタなんですね!」
生徒たちは、見慣れない料理を興味深そうにのぞき込む。
「そして最後はフレーグラ! サルディア島の名物で、小さな粒に丸めたセモリナ粉を炒って作るパスタです。スープに入れると、とってもおいしいんですよ!」
黄金色の小さな粒が、香草や具材と一緒にスープの中で輝いていた。
「……ん?」
皿をのぞき込んだシャーリーが、首をかしげる。
「これ、パスタですかな? どう見てもチネリめしでは?」
「……え?」
チェルキの笑顔が、ぴたりと止まった。
「ほら、粉をちねって米粒みたいにする、あれですな。いやあ、手間がかかっておりますなあ! ふひひ!」
「これは! れっきとした! パスタです!!」
チェルキは笑顔のまま、肩に担いだ巨大な木製棍棒――風林火山を、ずしりと持ち直した。
「せ、先生? 料理講座ではありませんでしたかな?」
「そうですよ! ですから、食べ物の違いもちゃんと覚えてくださいね!」
「なぜ棍棒を構えるのですかな!?」
「さあ、まずはフレーグラを召し上がれ!」
学院の料理講座は、今日もたいへん実践的だった。
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